「FACT」か「FAKE」か(前)~故・安倍晋三氏から学ぶ
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価値観で選択
7月29日(金)、当社セミナー室で国際ビジネスコンサルタントの浜地道雄氏を招いて「FACTかFAKE」をテーマにしたセミナーを開催した。セミナーでは1時間にもおよぶ徹底的な議論があり、以下のような結論となった。
(1)情報が垂れ流されている状況下、60%の人たちは耳にした情報を信じる。
(2)40%の人たちは自分の蓄積した知識で判断する傾向がある。そのなかで決定する要素は、それぞれの価値観によるものであるという風に集約されたのだ。
コロナワクチンを例にとると、流された情報(ワクチンでコロナを退治できる)を60%の人たちが疑いなく信じる。残り40%の人たちの判断基準は各自の価値観により、ワクチン接種賛成が30%、ワクチン警戒が10%に分かれる。
「黄金の鳳凰」山口県の空を飛ぶ
「安倍晋三氏が暗殺された7月8日、出身地である地元・山口県の空に鳳凰のかたちをした黄金の雲が立ち昇っていた」というメールが届いたのが7月29日のことであった。ところが31日に「あのメールはFAKEだった。申し訳ない。あれは2年前にジョージアで撮影された写真だ」という謝罪メールが届いた。この程度のFAKEは可愛いものである。今、直面している問題は「安倍晋三氏がアメリカの圧力で殺された」という説が「FACTかFAKEか」というものである。
2年前の首相辞任の原因はアメリカからの圧力
一時、晋三氏は「アメリカのポチ」と囁かれていた。しかし、真実は「少しでも日本の自立性を保とう」という動きをしていた。2020年8月、慶応大学病院入院中に晋三氏が病院を抜け出し、米軍横田基地でCIAの極東地区責任者と打ち合わせを行ったという情報が流れてきた。CIAのトップから「中国が10月に台湾にミサイルを撃ち込んで戦争になる。もう少し、いや、さらに日本はアメリカに協力しろ!」と恫喝された。「そのプレッシャーに負けて首相ポストを投げだした」という情報が飛び込んできたのである。この時点では「まさか」と思い、半信半疑だったのだが――。
晋三氏は必死に自力で日本を防衛しようとした
その後も晋三氏がアメリカから圧力を受けたという情報が届く。
(1)「年金積金管理運用独立行政法人(GPIF)の資金運用をアメリカの金融会社に任せろ」と凄まれたが毅然と拒否した。(2)武器の自前調達(たとえば日本製軍用機の製造計画)にアメリカ側が苛立ちを抱いた。(3)ロシア、中国に対する晋三氏独自の立ち回りがアメリカの逆鱗に触れた。
アメリカが憤激しているという数々の情報が漏れ聞こえてきた。結果、「晋三消し」プロジェクトが練られ、実行されたというのである。もちろん、「山上暗殺者」は利用されただけである。ことわっておくが、ここで書いているアメリカとは「バイデン・アメリカ政府」のことではない。バイデン大統領でさえも手をだすことのできない裏の権力を指す。読者も悪辣な権力の存在くらいは承知しているであろう。
さぁ、アメリカが晋三氏に圧力をかけたこれだけ多くの情報を「FAKEだ!」と一笑に付すことができるのか。晋三氏は日本の国益を守った「殉教者」であったとの評価もできる。
力のない旧統一教会との縁を断ち切れなかったことが悔やまれる
以前触れた「3年間、政治活動を自制したほうが良い」という助言に耳を貸さなかったことで山上の目に止まってしまった(憎しみの塊である旧統一教会との関係性を知られ、ターゲットになる)。すでに旧統一教会にかつてのような力はなかったはずである。祖父・岸信介氏からの腐れ縁があった“反社会的な存在”に極端に肩入れしたことが晋三氏の命取りとなった。旧統一教会が自民党から縁を切られるのは自然の流れであろう。これだけはFACTだ。暗殺者・山上は喜んで罪を被って絞首刑となるだろう。これもFACTだ。
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