九州地銀(18行)の2023年3月期第1四半期決算検証(1)
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【表1】は九州地銀の3月期 第1四半期(以下、6月期)の決算発表日の推移表である。
◆22年6月期の九州地銀は、ふくおかFG傘下の十八銀行と親和銀行が合併して十八親和銀行(継承銀行は親和銀行)となったため1行減って17行となった。今年6月期はふくおかFGがデジタルバンク「みんなの銀行」の営業を開始したため1行増えて18行。ふくおかFG傘下行は再び3行から4行になった。
◆19年6月期から21年6月期の3期にわたりトップで発表したのは西日本FHグループだったが、今年のトップ発表は佐賀共栄銀行で8月2日(火)。
・次は8月5日(金)。ふくおかFGおよび傘下4行(福岡銀行・熊本銀行・十八親和銀行・みんなの銀行)、佐賀銀行、筑邦銀行、北九州銀行(山口FG傘下行)の7行。
・8月8日(月)は西日本FHおよび傘下行2行(西日本シティ銀行・長崎銀行)、大分銀行、南日本銀行の4行。
・8月10日(水)は九州FGおよび傘下行2行(肥後銀行・鹿児島銀行)、宮崎銀行、豊和銀行、宮崎太陽銀行の5行。
・最後の発表は福岡中央銀行で8月12日(金)。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が懸念されたが、これで九州地銀18行の22年6月期の決算が出揃った。結果的には昨年より1日遅れだった。<まとめ>
2016年2月26日、ふくおかFGは親和銀行を傘下行としているが、同じ長崎県に本店がある十八銀行と経営統合すると発表したが、公正取引委員会は承認しなかった。そのため、ふくおかFGは2018年6月期の決算短信を7月31日にトップで発表。8月初旬ではなく7月に発表した裏には、公取委に「早く承認するよう」にと催促するためのサインだったと見られる。その努力が功を奏し公取委は翌8月24日にふくおかFGと十八銀行の経営統合を承認。発表から3年余り経った2019年4月1日に無事経営統合をはたし、2020年10月1日に十八銀行と親和銀行が合併して十八親和銀行となった。九州地銀(FG・FHを含む)の決算短信発表日には、それぞれの事情や思惑が秘められているのが読み取れる。(つづく)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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