木の魅力を探求した新施設「ARBOR」　ルーツ・大川市で新たなコミュニティーを

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2022年9月6日 15:30

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クレアプランニング（株）

空間プロデュースで数々の話題作を生み出す

　「空間プロデュース事業」を掲げ、商業施設や公共施設の内装設計・施工を手がけるクレアプランニング（株）はそのクリエイティビティーとブランディング力で数多くの話題作を生み出してきた。

　近年とくに大きな話題を呼んだものとして、飲食施設「大濠テラス八女茶と日本庭園と。」（福岡市中央区）が挙げられる。同施設にはカフェ&グローサリーおよびレンタル着物店、日本庭園の券売所が入っており、大濠公園の池や緑の景観を眺めながらくつろげる非日常的な空間を演出。大濠公園の魅力の向上にも寄与している。

　同社が手がけた「montan HAKATA」（福岡市博多区）が「第32回美しいまちづくり建築賞」で福岡県建築住宅センター理事長賞を受賞（2020年1月）したことからも、その評価の高さがうかがえる。

　今年に入ってからは、「油山市民の森等リニューアル事業」の優先交渉権者にも選定されている。同事業の基本方針は、SDGs時代の都市に求められる豊かな自然と文化を兼ね備えた「循環型環境都市福岡」の実現を目指すというもの。油山において新たな空間の創出が期待される。

木の魅力を通して人と人、街と思いをつなぐ

　同社は創業者の出身地である木工の街・大川市に新スポット「ARBOR（アーバー）」を建設、9月3日にオープンした。コンセプトは「つくる人をつくる森。」「単なる集客スポットではなく、違う視点で創造するリアルな場所にしたい。この場所だからこそ気づけるオルタナティブ（もう1つの）なライフスタイルに触れるきっかけを創りたい」という思いが込められている。

クロスオレンジ（アウトドアショップ）施設には、誰もが気軽に立ち寄れる公園としての機能をもった広場を併設。本館にはテナントとして、福岡のアウトドアショップ「CROSS ORANGE」の新ブランドショップが入り、ガレージブランドをメインに取り扱うという。

　また、定期的に、国内外のさまざまなクリエイターやアーティスト、そして職人たちが来場し、木はもちろん、さまざまな素材や要素を用いたエキシビションやワークショップなどを開催する予定。

　「ARBOR」による都心では体験できない組み合わせを、木工の街「大川」で体験するという文脈は、異なる視点からの新たな想像・創造を生み出すとともに、木の魅力に魅せられた人々の新たなコミュニティーを創出していくに違いない。

■INFORMATION■
ARBOR
※大川テクニカルセンター内施設
＜敷地面積＞
1,646m²（建物部分510m²/公園部分1,136m²）
＜展開テナント＞
クロスオレンジ（アウトドアショップ）
＜所在地＞
福岡県大川市大字三丸1231-2
＜ＴＥＬ＞
0944-87-2664（大川テクニカルセンター）

ARBOR（福岡県大川市）