2024年11月20日( 水 )

コロナ騒ぎの復活は何を意味するか(前)

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国際教育総合文化研究所
所長 寺島 隆吉 氏
このⅠ年間の、コロナウイルスによる死者の変化(100万人あたり)
出典:Our World Data(2022年9月5日訪問)

 先日、他の国ではコロナ騒ぎはほぼ終演しつつあるのに、なぜ日本だけが感染者拡大が大声で叫ばれ、北海道のような過疎地でもマスク姿が消えないのかを考察しました。
 そして、その1つの理由が、岸田政権の「安倍国葬」が国民の不興を買い、その世論そらしに利用されているのではないかと述べました。

 というのはPCR検査の増幅回数(Ct値)を高くすれば、陽性者の人数が簡単にいくらでも水増しできるからです。イギリス公衆衛生局(PHE)の方針でも、「PCR検査の閾値を25以下にすべし」と言っているのです。

 拙著『謎解き物語3』最終章に載せてあるグラフ(271頁)をぜひご覧いただきたいと思います。

 しかしWHOが当初、世界各国に推奨してCt値は「40」でした。これでは健康な人でもすべて陽性者すなわち感染者になってしまいます。

 最近そのことがバレてしまって、WHO(世界保健機構)でさえ「PCR検査は要注意」を呼びかけ、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)に至っては、その使用を2021年12月31日をもって止めると宣言しました。
 アメリカでもコロナ騒ぎは、ほぼ終焉を迎え、ファウチCDC所長も今年いっぱいで辞任する意向を表明しました。

 しかし、ランド・ポール上院議員は、「嘘をついてコロナ騒ぎを引きおこした疑いがあるから告訴して調べたい。したがって、メール記録など証拠物件となるものは厳重に保管すること」を要求しました。

 日本の国会議員で誰もこのような疑問・意見を表明する議員がいないことは、実に悲しむべき現象です。

 さて、このように今や欧米ではコロナ騒ぎは、ほぼ終わったと考えてよいと思います。

 というのは、冒頭のグラフを見ていただければお分かりのように、アメリカでは日本よりも死者は少なくなっていますし、インドに至っては、かつての日本のようにグラフは底辺を横ばいしているからです。

 インドでは、『謎解き物語3』で詳述したように、イベルメクチンが大きな効果を上げたからでしょう。「第2のペニシリン」と呼ばれた理由がここにあります。

 ですから今では、州によって州民全員にイベルメクチンを支給しているところがあるくらいです。日本となんという違いでしょう。

 ところが、日本では相変わらずコロナ感染者拡大を叫んでいるのです。その1つの理由が岸田政権による世論操作ではなかったのかという疑いは、前回のブログで詳述した通りです。

 しかし、「感染者拡大」には、もう1つの理由があるのではないかと、最近思うようになりました。というのは、すでに次のような研究が発表されているからです。

 御覧の通り、この研究では、ワクチンを接種すればするほど免疫力が低下し、コロナから命を救うはずだったワクチンが、感染者を拡大すると述べているからです。

*Repeated booster jabs may be lethal researcher warns
If You Take the COVID Vax, You Can Never Achieve Full Immunity Again – Government Stats Unveil the Horrifying Truth

(日本語訳)「『ブースター接種の繰り返しは致命的』と研究者は警告する」「COVIDワクチンを接種したら、身体の免疫機能を完全に獲得することは絶対になくなる――政府統計が明かす驚愕の真実」http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-798.html(『翻訳NEWS』2022/02/24)

 考えてみれば、インドでコロナが猛威をふるっていると言われていたころの日本では、感染者もそれほど多くなく、死者数も限られていました。

 ところが、WHO(世界保健機構)や巨大製薬会社、あるいはビル・ゲイツ財団からのお叱りを受けたからでしょうか、あるときから突然、日本でのワクチン接種者が急増しました。それを示しているのが次のグラフです。

このⅠ年間(12カ月)でワクチン接種者がどれだけ増大したか
出典:Our World Data

 御覧の通り、日本のワクチン接種者は今や世界最高のレベルです。それに比例して感染者数も増えています。

 途中で何カ所か数字の浮き沈みがありますが、おおまかな傾向としては、ワクチン接種と感染者の増減は、ほぼ併行していると見てよいのではないでしょうか。次のグラフはそのことをよく示しています。

コロナ感染者数の毎日の推移(人口100万人あたり)

 しかし先述の通り、インドでは州政府の方針でイベルメクチンが普及していますので、感染者が激減し、今は、グラフ上では地面すれすれを横ばいしているのです。

 ところがインドでも、WHOのコロナ担当の主任科学者がインド出身だからその圧力によるのでしょうか、2020年12月から接種者も増えています。

 とはいえ、繰りかえすようですが  、インドでは感染者も死者数もゼロに近くなっているのです。逆に日本では、感染者数も世界最高なのです。

 しかも、ワクチン接種者の人数やワクチン接種の回数が増えていくにつれて、感染者が増えていることに注目してください。

 他方、インド弁護士会は、「生命軽視」「ワクチン強制」を理由に、先述のWHO主任科学者を告訴しました(『謎解き物語2』146頁)。ここにも、インドがコロナをほぼ制圧した裏の理由がありそうです。

(つづく)


<プロフィール>
寺島隆吉(てらしま・たかよし)
 国際教育総合文化研究所所長。元岐阜大学教育学部教授。1944年生まれ。東京大学教養学部教養学科を卒業。石川県公立高校の英語教諭を経て岐阜大学教養部および教育学部に奉職。岐阜大学在職中にコロンビア大学、カリフォルニア大学バークレー校などの客員研究員。すべての英語学習者をアクティブにする驚異の「寺島メソッド」考案者。英語学、英語教授法などに関する専門書は数十冊におよぶ。近著に『コロナ騒ぎ 謎解き物語1~3』(あすなろ社)。

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