2024年11月24日( 日 )

退去立会から施工報告まで 原状回復工事を「一括受注する」

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ZIPScreate(株)

吉塚市場リニューアルにも

吉塚市場リトルアジアマーケットで施工した店舗
吉塚市場リトルアジアマーケットで施工した店舗

    10月は不動産賃貸業界にとって閑散期だ。そこで改めて、「賃貸住宅の入退去で発生する仕事」のうち、「原状回復工事」を担う企業を紹介したい。

 原状回復工事とは、賃貸住宅において部屋の賃借人が退去する際、入居時と同じ状態に戻すことをいい、クロスやフローリングの張り替えといった工事を指す。原状回復は賃借人の義務とされ、賃貸借契約書にもそういった趣旨の文言が記載されていることが多い。

 福岡市南区にオフィスを構えるZIPScreate(株)は、古い商店街をリニューアルして2021年にグランドオープンした、「吉塚市場リトルアジアマーケット」の飲食店舗で内装工事を手がけたことでも知られる会社だ。こういった店舗内装のほかにも、住宅リノベーションなど幅広く手がける同社だが、事業の主力は賃貸マンションの原状回復工事だ。

前期実績は1,400件超

原状回復工事(福岡市中央区)
原状回復工事(福岡市中央区)

    「当社の強みは、原状回復の一括受注です。退去の立会から、施工、施工後の報告まですべて自社で請け負っています」──ZIPScreateの平島修社長はこのように話す。22年8月期は1,400件超の原状回復工事、営繕工事は2,500件超を行った。東京にも営業所を設けているが、人材の育成や職人の確保によって、徐々に市場開拓を進めているところのようだ。同社の従業員数は役員を含めて14名。今年は施工部門に女性スタッフも入社したが、「女性入居者の退去立会では、女性スタッフを希望される方も少なくないので、活躍してくれています」(平島社長)という。

 このように、退去立会から内装工事まで手がける会社はそう多くはなく、賃貸管理業務をスリム化したい管理会社にとっては渡りに船のような存在だ。

【永上 隼人】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:平島 修
所在地:福岡市南区長丘1-3-18
設 立:2010年10月
資本金:1,000万円
URL:https://www.zips-create.jp

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