やまや総本店、中央区白金に来春オープン

　辛子明太子の「やまや」でお馴染みの（株）やまやコミュニケーションズ（福岡市東区、山本 正秀代表）は、“食”に向き合うやまやの姿勢を体現する旗艦店「やまや総本店」を、福岡市中央区白金エリアにオープンする。

　オープンは2023年3月末で、辛子明太子を軸に、九州の豊かな食材を使用した料理を提供する2つの飲食ゾーン、そして、数あるやまやの商品のなかから選りすぐった辛子明太子や、同店でしか購入できない商品を取りそろえるショップを併設予定となっている。

　やまや総本店では、九州の食材や食文化に誠実に向き合い、最大級のおもてなしで”食”を楽しんでいただくとの思いから、完全予約制コースのみの日本料理店「膳（ぜん）」も展開。料理長に京都の懐石料理と割烹での経験をもつ、安部 大志郎（あべ だいしろう）氏を迎え、総監修を、2022年「世界のベストレストラン50」への入賞や、「アジアのベストレストラン50」でのナンバーワン獲得でも知られる、長谷川 在佑（はせがわ ざいゆう）氏が手がける。
　また、やまや総本店のデザインはyHa architectsが担当（関連記事⇒伝統建築からインフラまで幅広くデザイン～yHa architects）。黒塀に覆われた外観と内に広がる空間の対比が、来訪者に驚きと包み込まれるような安堵を与え、中心に広がる中庭とそれを取り囲む建物には、この土地にあった旧家の欄間などを再利用することで、場所の記憶を継承するといった意匠が凝らされている。

　高級住宅地の浄水通や、商業集積地の薬院に接する白金エリアの新たな顔として、やまや総本店の存在感の発揮が期待される。

【代　源太朗】