九州地銀(18行)の2022年9月期(中間期)決算を検証する(1)
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【表1】は九州地銀18行(含むFG・FH)の第2四半期(中間期)決算単信公表日の推移表である。
昨年の中間期(21年9月期)の発表は、大分銀行が11月8日(月)でトップ。最終は11月12日(金)で、山口FG傘下の北九州銀行・福岡中央銀行・豊和銀行の3行だった。
◆今年は昨年より1日遅い11月9日(水)で、南日本銀行がトップ発表した。
・11月10日(木)は、佐賀銀行・佐賀共栄銀行・宮崎太陽銀行の3行。
・11月11日(金)は、ふくおかFGと傘下の銀行4行(福岡銀行・熊本銀行・十八親和銀行・みんなの銀行)、西日本FHと傘下の銀行2行(西日本シティ銀行・長崎銀行)、九州FGと傘下の銀行2行(肥後銀行・鹿児島銀行)、北九州銀行(山口FG傘下)、筑邦銀行、福岡中央銀行、佐賀銀行、豊和銀行。4金融グループ傘下の9行と4単独行を合わせて13行の発表が集中した。
最終は昨年よりも2日遅く14日(月)。昨年トップで発表した大分銀行が週明けの14日と一番遅い発表となった。
◆昨年の九州地銀は17行。ふくおかFG傘下の親和銀行と十八銀行が2020年10月1日付で合併し、十八親和銀行が発足(継承銀行は親和銀行)したため、1行減って17行となった。
・しかし、今年はふくおかFGがデジタルバンク(新しい形態の銀行)の「みんなの銀行」(インターネット専業銀行)の営業を21年5月28日より開始したため、再び1行増加して18行となっている。<まとめ>
今年トップで発表した南日本銀行の22年9月期の当期純利益の予想は【表2】の通り、2億5.000万円の予想当期純利益に対して、実績は5億1,600万円増の7億6,600万円(+206.4%)だったことから、大手を振ってトップ発表したものと予想される。決算発表日にも、地銀それぞれの思惑が秘められているのが読み取れる。(つづく)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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