九電が川内原発の核燃料装填開始、反対派は抗議
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九州電力は7日、運転を休止していた川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉に核燃料(燃料棒)の装填作業を開始した。作業は4日間かけて行われる予定で、その後、約1カ月かけて最終段階となる検査が行われる。作業終了後、長期間休止していた原発を再稼働させるということで、不具合がないかなどを確認する。この検査を通過すると、制御棒が引き抜かれ原発が再稼働することとなる。8日正午現在、157体の燃料棒のうち47体が装填を完了した。
川内原発を巡っては、周囲にある火山の噴火の危険、原発の耐震性の基準となる地震動の想定の甘さや避難計画の実効性への疑問などが出されている。7日も原発周辺の住民らが核燃料装填に抗議した。住民らによる原発再稼働差し止めを求めた訴訟や仮処分申し立ても起こされた。原発再稼働差し止めを求めた仮処分では、関西電力高浜原発3、4号機には差し止め決定が出されたが、川内原発1、2号機では申し立てが却下され、福岡高裁宮崎支部で即時抗告審が審理中だ。「原発と共存できない」など、再稼働に反対する世論は根強い。
九電は「震災以降、ほぼ毎日のように説明を行ってきた。現在、取り組んでいるのは、大規模な説明会という形ではなく、1体1のコミュニケーションによる説明で、理解を求めてきている。内容が浸透しているかどうかは受け手に委ねるよりほかない」とコメントしている。
【柳 茂嘉】
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