2024年11月24日( 日 )

情報調査会社の雄 知られざる聖域(3)

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(株)帝国データバンク

 ここ数年の同社の業績は、400億円台後半の売上高で推移している。しかし、決算書をよく見ると2010年、11年9月期は一時的ではあるが売上高は落ち込んでいる。この時期はリーマン・ショックの影響で同社でも例にもれず、どの業種でも厳しい市況に晒されていたようだ。

 特に11年9月期は売上高が448億5,100万円。営業損益段階で12億1,600万円となるものの経常損益段階で11億5,300万円であった。ここに特別損失13億600万円を計上。これにより税引き前の当期純損失が1億5,200万円。税引き後は6,300万円の赤字となった。これはリーマン・ショック後の営業の落ち込みもあるが、システム投資関連などでの特別損失13億円を計上したことも大きい。逆にいうと売上高が落ち込んでも営業損益ではしっかり黒字を維持している企業体質は見事。

 直近での決算である14年9月期では、売上高は480億9,500万円、経常損益段階で98億8,200万円の利益を確保。当期純利益は57億3,200万円の利益を計上しており、高い収益面もつ同社の企業体力や営業の力をまざまざと見せつけられた。財務面では自己資本比率56%と高い数値を維持。さすが情報調査会社の雄である。しかし、その巨大がゆえに企業の商取引に大きく影響を与えていることもある。

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(つづく)
【道山 憲一】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:後藤 信夫
所在地:東京都港区南青山2-5-20
設 立:1987年7月
資本金:9,000万円
売上高:(14/9)480億9,500万円

 
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