これでは日本は陥落・沈没する
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NETIB読者であるA氏は、かれこれ40年、日本とアメリカの2国の架け橋役として国際ビジネスを展開しているビック企業家である。A氏と付き合いのあるアメリカのデペロッパーのB社社長からA氏に、日本評のメールが届いた。
A氏は「日本人にアメリカの経営者の厳しい評価の現実を知らせる必要がある」という使命感から、B社社長のメールをNETIB編集部へ転送してきた。以下、アメリカの経営者の目は日本をどうとらえているのか、B社社長のメールを紹介する。
カイゼン、見る影もなく
はばかりながら、日本人であるご両人と、私がとても愛して止まない私の人生に多大な重要性を与えてくれた日本に対して、(日本は)劇的に変化している道すがらであり、深い歴史的分岐点に立っている国家・市場だと考えております。
今から50年以内に日本の人口は、約8,700万人に減少し、全体の40%以上が60歳以上になる事を念頭に考えてみてください。また、すでに消費者需要や支出は下降しています。労働力不足は、アジア人、インド人、アフリカ人、中東諸国人や中国人の流入で、すでに日本中に波及しており、引き続き問題となる事でしょう。欧米人でさえ、いくつかの分野では非常に豊富に流入しています。(今の)日本は、バブル経済時期に私が育った日本とは別物なのです。伝統的かつ印象的な日本の革新と文化は、過酷状況が続くなかで、変化を余儀なくされ、影響を及ぼされているのです。私は、福島における東京電力の不適切な対応を、私企業でも世界から羨望の的とされた“カイゼン”のような日本的方式を用いて、日本の団体がかつて行ってきた良質な経営基準の名立たる名声は、もはや見る影もなくなった嘆息として指摘することができます。オリンピック競技場建設問題に端を発した最近の大失態も非常に奇妙な事で、私が知っている大成、鹿島、竹中、清水や大林とは違います。
要は、物事は違い、ビジネスの景色は無数の方法により影響を受けるという事です。
この電子メールで、単刀直入に明言したい事は、H社のCEOが述べたように、どのプロジェクトにお金を投じるかを決断する重要性です。それなくして、先に上げた経済的要素、または私が述べた諸々・・ホテル、テーマパーク、カジノなど大規模な開発をするのは、もはや鉄道会社、商社そして開発業者のようなグループに絞られてきている事から、日本国外より認められていない援助を受けるのは困難と言わざるを得ません。
日本は今や未知の市場ではなく、すでに開発され、飽和しています。我々B社は、委任下または実行できるグループの中で(自分達の)立位置を確保すべきと考えます。馬鹿げた、しみったれたタイプの類はB社に何の利益ももたらさないと思います。
申し訳ないですが、日本のグループがお金を使わないと言うことには同意しません。六本木、沖縄、ニセコに行って、すべての新しい国際的プロジェクトを見てみてください。日本で最もすばらしいホテルは、述べたごとく、ペニンシュラ、シャングリ・ラ、リッツカールトン、ハイアット、マンダリン・オリエンタルなどの国際系です。なぜ、彼らが成功しているのか?なぜ、森のようなグループがうまくいったのか?答えは、彼らが動き、処理を施し、(必要以上に)引き伸ばさなかった事です。
日本の引き金は引かれなければ、外国の火力に決して引火しません。比較として、ここだけの話として、タイでの私とCB社の取引は、私の助力で彼らの土地を使用し彼らの資本参加を含めた取引をしており、それが私が開発業者として多額のお金を稼ぐ術となっております。
何を成すべきかについて、私は、彼らに何が必要で、そのためには日本に出向く事が必要となり、ハイレベルの意思決定者との会合が不可欠であると言えますよ。
努力し、支援する事をいといませんが、共存共栄が必要であると思います。
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