2024年11月20日( 水 )

4人の子を育てたオヤジの繰り言「子どもは突き放せ」

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oyako 様々な事業に成功したA氏は80歳間近になる。二男二女を育て上げた。昭和の終わりから平成の初めがA氏の経営者として一番、充実している時であった。「いまからは子どもたちを国際人として育て上げないといけない」と決断し、アメリア・ボストンへ長男、長女、二男を続けざまに留学させた。長男は中学からボストンへ飛ばした。留学が重なった時期は最大3人である。月々の送金額は100万を下らなかった。授業料は別である。

 結果、どうなったのか!!長男は確かに頭脳明晰であった。しかし、単独で事業を起こす力はない。プライドは人の100倍強く協調性に欠ける。共同事業は相手と衝突してことごとく失敗。45歳を超えてまだ瘋癲(ふうてん)状態である。長女はアメリカで知り合った黒人と結婚。伴侶は生活力がなく東京で共働きをしているとか。生活ぶりは苦しく仕送りが欠かせないそうだ。二男は長男と比較すると頭脳面では劣るが、事業継承するには充分な能力はあるようだ。二男が二代目を継いだ。

 一番、たくましいのは末っ子の二女である。A氏にしてみれば子供教育に疲れた。妻女ももう留学をさせたくない、手元に置きたい。それで二女だけは留学をしなかった。ところが意外とたくましく目聡く育った。一度は離婚したが、再婚相手は地方名門の御曹司である。A氏に言わせると「この二女だけが『お父さん!!最後の面倒は私が看るわ』と約束してくれる。子どもは突き放して育てるのが正しい」となる。

 

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