2024年11月24日( 日 )

【久留米商工会議所】本村会頭支持派で固めた人事に変革を求める声

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久留米商工会議所 イメージ    12月1日掲載の「久留米商工会議所、2名の新副会頭を選任」にて、久留米商工会議所の副会頭に2人が新たに選任されたことを報じたが、関係者によると、いずれも本村康人会頭派からの選任であるという。専務理事についても、県庁ОBである穴見英三氏が再任された。穴見氏は、県庁退職後、長期にわたって専務理事を続けている。

 複数の候補者が出て選挙になったのは異例なことで、本村会頭と距離を置くグループに配慮した挙党体制が組まれるのか注目されていた。

 副会頭など役員人事は、11月29日に開催された臨時議員総会において、投票ではなく、事務局が用意した人事案を、拍手で決定している。

 本村体制に批判的な久留米商工会議所会員の間では、本村会頭のイエスマンで固めた人事に対し、表向きは「内閣の組閣と同じだから」と冷ややかな反応を示しているが、「このままでは久留米は変わらない」と主に若手を中心に変革を求める声も聞かれる。

 気になるのは、同商工会議所と、久留米市や県との関係である。

 「(久留米)市長と本村会頭はいまだに顔を合わせていない」(関係者談)。

 今年1月の久留米市長選挙は、保守分裂選挙となったが、久留米商工会議所は本村会頭とその側近の独断で、特定の候補者への応援を行った。これは、商工会議所法に定める政治的中立性に抵触する※として福岡県商工部の指導を受けている。

 市長選から1年近くが経過したが、いまだに本村会頭は、原口新五久留米市長とのトップ会談を行っていない。4300を超える会員を有する久留米商工会議所のトップとして、疑問の声が挙がるのは当然だろう。

【近藤 将勝】

商工会議所法
(原則)
第四条 商工会議所等は、営利を目的としてはならない。
2 商工会議所等は、特定の個人又は法人その他の団体の利益を目的として、その事業を行つてはならない。
3 商工会議所等は、これを特定の政党のために利用してはならない。

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