緩んだ日本政治刷新の時機
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事を抜粋して紹介する。今回は、「岸田首相はReaderに過ぎず、米国に支配される官僚機構の刷新が必要」と訴えた1月31日付の記事を紹介する。
サンダーバード人形の岸田文雄氏。口をパクパクするだけで話す内容は官僚が用意している。岸田氏は「読む係」。日本のReader。敵が弱体化していると見るや、暴走発言がエスカレートした。
軍事費倍増
原発全面推進
庶民大増税岸田氏は官僚機構が用意する原稿を読むだけ。官僚機構は米国に支配されており、米国が指令する施策を原稿にする。その原稿を口パクの岸田文雄氏が読む。
健全野党が力を失っている。野党第一党の立憲民主は国民支持を完全に失い、迷走を続ける。「ゆ党」維新にすり寄り、立民の「ゆ党」化が鮮明。立民は選挙のたびに得票を減らす。
次の衆院総選挙で消滅する流れにある。この状況下では自公は何も恐れぬ。内閣支持率3割割れは政権終焉の秒読み始動を意味するが、どこ吹く風の様相。
首相が外遊を繰り返すのは居心地が良いから。国民の税金で大名旅行のやりたい放題。安倍晋三氏も外遊好きだった。「税金での海外旅行」と呼び方を変えるべきだ。
岸田文雄氏は長男を政務秘書官に起用。海外旅行に同行させる。海外では公用車を使い観光名所を巡回し、高級デパートで買いものに明け暮れる。岸田首相は長男翔太郎氏が閣僚への土産を購入したことを認めた。そのうえで、長男がデパートを訪れて閣僚への土産を購入したのは「公務」だと開き直る。
そもそも公務で海外諸国を訪問して、閣僚に土産を購入する必要があるのか。海外旅行の気分でなければ閣僚に土産の発想は生まれないだろう。岸田氏の外国訪問が海外旅行気分であることが鮮明に浮かび上がる。
岸田首相が育休の最中に学び直しをすることを支援すると表明し、批判を浴びている。子育てが激務であるから育休の制度が存在する。その意味をまるで理解していない。
とはいえ、岸田氏は原稿を読んでいるだけ。原稿を書く官僚が世間を何も理解していない。岸田内閣の最大欠陥は「放漫財政」にある。財政の根本を理解していない。これは、安倍、菅、岸田三代内閣に共通すること。国民から金をむしり取る。これが税金。
税金の支払い拒否に対しては刑事罰が適用される。憲法が保障する財産権保障の枠外にあるのが税金だ。血税であるからこそ、その使途が厳正に吟味されなければならないのは当然だ。財政で何よりも重要なのはこの部分。
血税を財源とする政府支出を厳正に吟味すること。国庫負担による国の政策支出は年間で約90兆円。社会保障に36兆円、社会保障以外の政策支出に34兆円、地方への交付税が20兆円だ。国の社会保障支出財源の3分の2は保険料。国庫負担が3分の1である。
このなかで、安倍・菅・岸田内閣は血税を湯水の如くに浪費している。この財政運営を根本から改めることが求められている。岸田氏は口パクだから、官僚機構がやりたい放題を演じている。腐敗した官僚政治の刷新が強く求められる。
※続きは1月31日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「緩んだ日本政治刷新の時機」で。
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