【北九州市長選】元厚労官僚の武内氏が当選確実
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任期満了にともない、5日、北九州市長選挙が行われた。新人4名が立候補し、有力候補として挙げられていた元国土交通官僚の津森洋介氏と、19年の福岡県知事選にも立候補した元厚生労働官僚の武内和久氏との、事実上の一騎打ちになると見られていた。
即日、投開票が行われ、武内氏が当選を確実とした。
今回の市長選は保守分裂となり、4月の統一地方選挙の前哨戦として注目された。自民党会派を離脱した市議や自民系県議の一部が武内氏を支援したが、自民党、公明党、立憲民主党などは津森氏を推薦していた。選挙戦において、武内氏は「北九州市を世界と戦えるまち、皆さんの夢が叶えられるまち、そういうまちへと引っ張っていきたい」としつつ行財政改革などを訴え、組織に頼らない草の根選挙を展開した。
武内氏は支援者の前に姿を見せ、「今回の選挙は苦しい戦いでしたが、市民の皆さまのこの街を前に進めたいとの思いが後押ししてくれました。北九州市なら必ずできるといってきましたが、それが正しかったことを証明した夜になりました。
4年前の県知事選に敗れ、裸で地面に叩きつけられた私に勇気を与えてくれたのが北九州市民の皆さまでした。」と力強く決意を述べた。武内氏は、佐賀県生まれ、東京大学法学部卒業。厚生省(現・厚生労働省)に入省し、医療や少子高齢化対策などに従事。外交官としてイギリスに駐在。福祉人材確保対策室長などを歴任し、退職後は、外資系企業役員や九州国際大学客員教授などを務めた。
【近藤 将勝】
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