2024年07月17日( 水 )

「一億総活躍」の恐るべき正体

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事(メルマガ版)を抜粋して紹介する。今回は「日本の死亡数激増について、ワクチンとの関連性を徹底検証」すべきと主張する3月3日付の記事を紹介する。

 2月28日に発表された昨年12月の人口動態調査速報値。大半のメディアは記事見出しで出生数の減少だけを伝えている。出生数は以下の通り。

 2021年 84万2,897人
 2022年 79万9,728人

 2022年の出生数は2021年比で4万3,169人の減少。統計を取り始めた1899年以降で出生数が初めて80万人を割り込んだ。国立社会保障・人口問題研究所は、確定値で出生数が80万人を割るのは2030年と推計していたが、想定より8年早いペースで少子化が進んでいる。

 岸田文雄首相は2月28日に首相官邸で記者団に対して、
「出生数が80万人を切り、危機的な状況だと認識している。少子化トレンドを反転させるために、今の時代に求められる政策を具体化することが重要だ」
 と述べた。

 少子化の加速は日本の消滅につながるもの。重大事態であることは間違いない。しかし、その前に、より深刻な、差し迫った危機が到来していることに目を向けなければならない。それが死亡数の激増である。

 死亡数の推移は以下の通り。
 2021年 145万2,289人
 2022年 158万2,033人

 2022年の日本の死亡数は2021年比で12万9,744人増加した。死亡数が激増し始めたのは2021年。2021年の死亡数が前年比6万7,810人増加した。この死亡数増加は統計が存在しない戦時を除き85年ぶりの激増だった。1936年の死亡数が前年比6万8,342人増だった。

 2021年に1936年以来で最大の死亡数増加が記録された。東日本大震災が発生した2011年の死亡数が前年比5万6,054人増加した。この数値が1936年以来75年ぶりの死亡数増加だったのだが、2021年の死亡数増加が2011年を上回った。

 その激増した2021年の死亡数に対して2022年の死亡数が12万9,744人増加した。記録的な死亡数増加が2011年と2021年に記録された。2020年の死亡数は前年比8,338人減少した。2020年とはコロナパンデミックが広がった年。コロナパンデミックが広がった2020年は死亡数が減少したが、2021年から死亡数激増が加速している。

※続きは3月3日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 「一億総活躍」の恐るべき正体で。


▼関連リンク
植草一秀の『知られざる真実』

関連記事