アビスパ 天皇杯快勝!
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J2のアビスパ福岡は8月30日にレベルファイブスタジアムで、第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会1回戦において、東海大学熊本と対戦した。結果は、3-0のスコアで快勝した。
アマチュアの大学生との対戦では、下馬評は当然ながらアビスパ優勢で、どのように勝利するかがポイントとなっていた。試合開始早々の4分にFW・酒井宣福選手が先制点をあげる。1-0で前半終了。後半開始早々の49分に、再び酒井選手がゴールした。そして86分にイ・グァンソンが3点目のゴールを決め、そのままタイムアップとなった。
この日のアビスパは、完全に試合の主導権を掌握し、FW・ウェリントン選手、酒井選手を中軸に、FW・坂田大輔選手、MF・鈴木惇選手がゲームマネジメントのコントロールを行い、シュートを前後半で合計18本を放った。守備でも、東海大学熊本のシュートを前半の2本のみに封じた。
井原正巳監督のコメントで、「やはり天皇杯のトーナメント方式というのは本当に難しい大会だと思っています。自分も現役時代、コーチ時代を含め、対戦相手によっては格下の相手と戦う、今日のような状況のなかで、しっかり結果を出すことの難しさというのを知っていたので、しっかり準備をして試合に臨みました。立ち上がりの早い時間に先制点を奪えて、かなり優位に試合を進めることができました。後半も早い時間に追加点を奪って、ゲームの流れ的には、しっかりとしたシャットアウトができて、最終的に3点を取って勝てたということで満足しています」と“格下”との対戦の難しさと同時に、プラン通りの試合となったことを述べている。
課題は、リーグ戦中と比較してパスの精度・シュートの精度がやや低かったことと、厳しい守備の機会があまりなかったことが挙げられる。2回戦以降は、Jリーグ勢との対戦が続くことが予想される。アビスパにはリーグ戦と同様に、プレイ1つひとつの精度をより高めていくことが求められる。次は9月5日(土)に行われる天皇杯2回戦。対戦相手はJ2ジュビロ磐田で、アウェーのヤマハスタジアムで行われる。リーグ戦では2戦2勝と、今期はアビスパが優勢となっているが、3度目の対戦で磐田も3連敗は回避したいであろう。リーグ戦と同様、アビスパにとって厳しい試合になることは間違いないであろう。
1回戦で出場した新加入のMF・モイゼス選手は、高い技術に裏付けされたパスやトラップを駆使しながら、周辺視野が広く、戦術眼が高い選手だ。スピードがあり、身体のバランスとフィジカルの強さが印象に残る。学生相手であったが、今後に期待できるプレイヤーの1人に挙げられる。
次の磐田との試合に勝利して、ビッグタイトルの天皇杯へのチャレンジを続けながら、リーグ戦の機運も高めたい。【河原 清明】
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