2024年11月09日( 土 )

企業価値毀損の疑いで星崎社長が辞任 「メガネスーパー」のビジョナリーHD

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 「メガネスーパー」などを運営する(株)ビジョナリーホールディングスは7日、星崎尚彦代表取締役社長が「一身上の都合」により同日付で辞任したと発表した。同社は調査のため、有識者による第三者委員会を設置する。また、この調査に時間を要するとして、17日に予定していた2023年4月期第3四半期決算の発表を延期することを決めた。

 同社によると、22年12月下旬に星崎氏が企業価値を毀損する行為をした疑いがあるとの情報提供があり、監査等委員が選定した外部専門家に依頼して調査を実施、その結果、同社の業務委託先と取引先が星崎氏の実質的影響力の下に経営されているか、あるいは同社の取締役・執行委員の一部が出資している会社である可能性および同社グループの利益に反する可能性のある行為があったとの認識に達したという。

 星崎氏は(株)メガネスーパー(現・(株)VHリテールサービス、17年にビジョナリーHDの子会社化)が債務超過に陥っていた13年6月に社長に就任、同社は3年後の16年4月期に9期ぶりの営業黒字化を実現した。星崎氏は今後、ビジョナリーHDグループ各社のすべての役職から離れる予定という。ビジョナリーHDの後任社長には社外取締役を務めていた松本大輔氏が就任した。

【茅野 雅弘】

関連キーワード

関連記事