【福岡県議選】藏内県議対北島前筑後市副市長が公開討論
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19日、ちっごいきいき協議会は、筑後市中央公民館(サンコア)で「ちっご未来づくり公開討論会」を開催した。今月末に告示される、福岡県議会議員選挙の筑後市選挙区に立候補を予定する2名、すなわち、現職で10期目を目指す、アジア獣医師会連合会長を務める藏内勇夫氏(自民党福岡県連常任相談役)と、新人で前筑後市副市長・北島一雄氏との討論会である。それぞれのマニフェストを基に交わされる初の論戦となった。同選挙区は20年ぶりの県議選となる。
冒頭、主催者より挨拶が行われ、「ちっごいきいき協議会では有権者の知識、意識を高め、正しい判断に基づいた投票が行われることを目指し、県議会議員立候補予定者による公開討論を開催することにしました」と開催趣旨を語った。
会場には、筑後市や近隣自治体などから300名が集まり、両候補の主張に耳を傾けた。
昨年9月のJR鹿児島本線のダイヤ改正で筑後市を含めた沿線住民に不便が生じている問題について、藏内内県議はJR九州などにダイヤ見直しを要請し、地域住民の利便性確保を目的とする「県地域公共交通事業振興議員連盟」を発足させ、服部誠太郎知事に協力要請を行ったばかりである。JR九州に対しても、民営化され外国人を含めた株主の意向を無視できない立場を理解したうえで、日田彦山線を例に挙げ、国や県、沿線自治体と一体となってJR九州に対する減免措置など財政支援を行い、利用者の利便性確保を行っていきたいとの具体策を語った。
マニフェストに掲げられた内容は、両候補とも遜色ない内容ではあったが、現職の強みは、福岡県はもちろん国や県内の主要企業に具体策を提示し、実現に向けて取り組める点にあるだろう。
予定よりも持ち時間に余りが生じたため、事前に準備された質問が司会より紹介された。女性の働き方改革や男女共同参画社会の実現についてどのように考えるかという質問に対し、北島氏は、「男女共同参画については勉強不足でございまして」と言葉に詰まる一幕もあった。一方で、立候補した趣旨については、「2011年から2期8年市議を務め、その後副市長に就任したが、多くの市民の方が無投票当選を問題視されていた。公権力の私物化が行われている」と持論を展開した。
討論会のコーディネーターは、元農林水産官僚で、佐賀市長も務めた木下敏之氏(福岡大学経済学部産業経済学科教授)が務めた。
今回の討論会を通じて、有権者に多様な判断材料を提供する機会を設けた主催者の思いを多くの市民に理解していただき、投票率も上がることを期待したい。
討論会の全編は、主催者のちっごいきいき協議会のYouTubeで視聴できる。
【近藤 将勝】
福岡県議会議員選挙立候補予定者公開討論会『ちっご未来づくり公開討論会』‥だれもが住みよい、いきいきとしたまちづくりのために‥
https://www.YouTube.com/watch?v=4nTqAM1ynR0
(高画質版)
https://www.YouTube.com/watch?v=WVlJCAJMqe8関連記事
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