2024年12月25日( 水 )

岐路に立つ日本のリベラル勢力

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事を抜粋して紹介する。今回は、マスメディアによる小西参議院議員への攻撃が激化していることについての4月13日付の記事を紹介する。

 マスメディアが民主党参議院議員・小西洋之氏に対する過剰な攻撃を続けている。

 このことは既得権勢力にとって小西議員が邪魔な存在、脅威であることを意味している。脅威であるから過剰な反応が示される。これまでにも見られた反応だ。かつての民主党小沢-鳩山ラインに対する攻撃も激しかった。

 小沢氏は冤罪事件に絡め取られたために政治活動が大幅に制限された。2010年9月14日の民主党代表選は歴史に残る不正選挙だったが、本来はこの選挙で小沢一郎氏が代表に選出され、小沢内閣が誕生していたはず。

 小沢-鳩山ラインが執拗に不当で不正な攻撃を受け続けたのは小沢-鳩山ラインが日本の既得権勢力にとっての重大な脅威であったからだ。おこがましいが、私が不正で不当な攻撃を受け続けたことも同じ文脈に入ると認識している。

 小西氏がオフレコの場と思って発した軽口に関して、小西氏はオンレコであることを認識した時点で直ちに発言を撤回して謝罪している。基本的にこれで済む話。サルにたとえたことが悪いとされているが、動物の序列をいつ誰がどのように定めたのか。

 「人寄せパンダ」と表現することもあるし、「君子豹変」とヒョウにたとえることもある。「馬の耳に念仏」と馬が用いられる常套句もある。サルの代わりにヒョウを用いていたら良かったということか。

 れいわ新選組の山本太郎代表は小西氏発言はサルに対して失礼なものだと論評した。憲法改正論議はじっくりと真摯な姿勢で行うべきもの。週ごとに情勢が変化するものでもなく、審査会を毎週開催する意味が大きいといえない。

 元号改定のための委員会を毎週開いても意味はないだろう。女系天皇を認めるかどうかの委員会を設置して毎週委員会を開いても意味はないだろう。

 言葉は大事なものだから言葉遣いを丁寧にし、言葉を慎重に選ぶことは重要。小西議員が反省すべき点はあるが小西氏は直ちに発言を撤回し、謝罪もしている。他方、高市早苗議員は総務省職員が作成した行政文書を「怪文書」「ねつ造文書」だと断じ、いまだに発言の撤回も謝罪もしていない。

 総務省は当該文書が行政文書であることを正式に認めた。総務省職員が当該文書を作成した時点の総務大臣は高市早苗氏。当該文書がねつ造文書であるなら、その責任を負うのは当時の総務省トップである高市早苗氏であり、責任を明らかにする必要がある。

 当該文書がねつ造文書でない場合、高市氏は国会答弁で「議員辞職する」と述べた。どちらにしても高市氏は責任を免れない。小西氏対して厳しく糾弾するメディアが高市氏の責任問題を論じないのはダブルスタンダード。要するに権力の側に媚びへつらい、権力に抗する側を激しく攻撃するという行動様式がベースに置かれているということなのだ。


※続きは4月13日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「高裁が小西議員への名誉棄損を認定」で。


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植草一秀の『知られざる真実』

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