第一交通産業創業者、黒土始氏死去
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タクシー業界最大手、第一交通産業(株)(北九州市小倉北区)の創業者の黒土始(くろつち・はじめ)氏が17日、肺炎のため北九州市小倉北区の病院で死去した。101歳。
通夜は19日(水)午後7時から、葬儀は20日(木)午後零時から「サンレー小倉紫雲閣」(小倉北区上富野3-2-8)で行われる。喪主は黒土由美子氏(続柄:妻)。お別れの会は日程・場所などが決まり次第、公表される。
黒土氏は1922年生、大分県出身。1960年に前身となる第一タクシー(有)を創業、64年に第一通産㈱を設立し、以降、企業の合併・買収などにより、第一交通産業(1993 年4月商号変更)を日本屈指のタクシー会社に育て上げた。2001年に社長の座を譲り会長に就任。22年、100歳を機に会長職を退任して相談役となる。その際、第一交通から16億円近い特別功労金を受け取ったことも話題となった。
同年、私財2億円を投じて(一財)第一交通産業創業者黒土始基金を設立。代表理事として、地域経済の持続的な発展や地域福祉の向上に寄与する中小零細企業を顕彰する活動を始め、終生、地域への貢献に取り組んだ。
会長就任後の15年には健康上の問題を理由に一時代表権を返上したが、17年に「健康が回復した」として代表取締役に復帰し、経営陣のまとめ役として毎日出社を続けた。まさに事実上、100歳まで生涯現役を貫いたといえる。
【寺村朋輝】
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