2024年12月22日( 日 )

最大の成果はMF重見の成長 アビスパGW連戦総括

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 サッカーJ1リーグアビスパ福岡は、4月29日川崎フロンターレ戦、5月3日FC東京戦、5月7日サンフレッチェ広島戦のゴールデンウイーク3連戦を1勝2敗で終え、現在J1で7位につけている。川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島の上位チームには3失点で敗れたものの、FC東京戦では後半の相手シュートを0本に抑える「完封勝ち」。持ち前の堅守を万全に発揮してみせた。

 そのキーマンが、MF重見柾斗。福岡大学在学中で、2024年にアビスパ福岡入団内定している。今シーズンは特別指定選手としてアビスパでプレーしている。MF重見がプレーするボランチのポジションは、現在故障者が続出。元日本代表MF井手口陽介、昨年主軸を務めたMF中村駿らが出場できないなか、重見のプレー時間は増える一方だ。

アビスパの未来を担うMF重見柾斗
アビスパの未来を担うMF重見柾斗

 アビスパ福岡の大黒柱・MF前寛之とコンビを組んでプレーする重見の長所は、冷静な判断力と危機察知能力を生かした守備力。また、攻撃面でもチャンスに絡むプレーを見せ、これまでのところ負傷選手の穴埋め以上のポテンシャルを発揮している。

 長谷部茂利監督も、リーグ戦初先発となったFC東京戦後の会見で、重見について「本人は納得できていないプレーもあったようだが、十分やれたと思っている。やれることがわかっていたので、スタメンで出場させた。よくやってくれました」と語っており、確かな信頼を感じさせる。

 J1のリーグ戦に加え、現在グループ首位に立っているルヴァンカップ、そして6月にスタートする天皇杯と、これから夏に向けて試合スケジュールは目白押し。MF井手口など実績のある選手の戦線復帰が近づくなか、重見がどれだけチャンスをつかめるか。選手層の底上げという意味でも、重見のこれからのプレーにはしっかり注目していきたい。

【深水 央】

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