2024年11月05日( 火 )

【SIC】営業赤字から脱却なるか

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

(有)kawasaki

 陳列棚や店舗什器などの家具製造から内装仕上工事まで、幅広く手がける(有)kawasaki。2022年8月期は減収となったほか、3期連続となる営業赤字を計上。収益性の向上が課題となっている。

後発ながら堅調に成長

 (有)kawasakiは2005年2月設立の家具製造業者。食器棚やテーブルといった家庭用家具から、オフィスなどで利用される陳列棚や店舗什器といった業務用家具まで、幅広く家具の製造を手がける。家具製造を主軸に受注基盤を構築している同社だが、家具の取り付け工事などの依頼を受けることも増え、16年1月に内装仕上工事の県知事許可を取得。以降、民間下請で店舗の内装仕上工事を手がけるなど、家具製造と内装仕上工事の両輪で直近5年間の売上高は3億円以上で推移している。

利益率は低調に推移

 22年8月期の売上高は前期比2,113万円の減収となる3億4,302万円にとどまったほか、原材料費や労務単価を主とする原価高騰の影響を受ける一方、販管費の削減が進まなかったこともあり、194万円の営業赤字を計上。営業赤字は3期連続となった。営業外利益の計上により、経常利益以下は黒字を確保したが、各利益率は1%を割り込んでいる。

 過去の赤字から債務超過状態が続いているが、長期借入金が減少し、現預金が増加。棚卸資産も増加しており、今期以降収益化できるかが注目される。

【代】


代 表:河崎 憲一
所在地:福岡県糟屋郡宇美町ゆりが丘2-5-16
設 立:2005年2月
資本金:300万円
業 種:家具製造ほか
売上高:(22/8)3億4,302万円


仕入先:ヒロケン、白垣木材ほか
販売先:新日本リビング、マスダ建装ほか
取引行:福岡(志免)ほか

関連記事