2024年11月05日( 火 )

上半期の外国人旅行者1,071万人、年間2,000万人超えの見込み

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 日本政府観光局の19日の発表によると、今年上半期(1~6月)に日本を訪れた外国人旅行者が推計で1,071万2,000人となり、新型コロナの感染が拡大する前の2019年以来4年ぶりに1,000万人を超えた。

 これは年間2,000万人の旅行者数に迫った15年(1,974万人)を上回るペースであり、23年全体では2,000万人を超えることは確実とみられる。

 また、6月単月で日本を訪れた外国人旅行者は207万3,300人で、20年1月以来、3年5カ月ぶりに200万人を超えた。これは16年の198万5,722人を上回っており、このままのペースで下期は16年の水準を上回ることになれば、年間2,500万人に迫る水準まで回復する可能性もある。

回復水準は国別で顕著な違いあり

 コロナ前の19年上半期と比較してどの程度の水準まで回復したかを【表】にまとめた。

 2023年上半期の総数は64.4%の水準まで回復している。国や地域別でみると、最も数が多い韓国は312万8,500人で81%の回復水準、また、最も回復水準が高いのは30万1,000人となったベトナムで118.9%となっている。

 中国人観光客は上期全体としては59万4,600人で回復水準は13.1%にとどまっている。しかし、1月、2月は3万人台、3月は7万人台であったものが、4月は10万人台、5月は13万人台、6月は20万人台と急激な回復を示しており、今後さらに回復が続くと見られる。

【寺村朋輝】

関連記事