【訃報】本物のビジネスは生きることの意味を教えてくれる~阿比留正弘・福岡大学経済学部教授逝去
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福岡大学文系を全国で通用するブランドに高めた最大の功労者、阿比留正弘教授がお亡くなりになった。長いこと闘病されていた。70歳。来春3月退職の予定であった。
阿比留ゼミで鍛えられたOBの石松氏は、「本物のビジネスは生きることの意味を教えてくれた」と、恩師に感謝を捧げる。同氏は近々、自ら事業を立ち上げる予定である。
阿比留教授を取材してきたなかで、最も身に染みた言葉を皆さんにもお伝えしたい。「困っている人がいたら、その人が抱えている問題を解決して助けてあげる。それが私にとってのビジネスの基本です。世の中には儲けることばかりを考えている人がいますが、自分ばかりが儲けようとしているうちは、困っている人を本当の意味で助けることはできないと思っています。困っている人をどうにかしてあげたい、そう思うことが、実は自分を生かすことにつながっているのではないでしょうか。私の使命は、そのような自分の考えを学生に伝えることです」。この言葉を反芻するたび、私の頬には涙がつたう。
悪人、たとえば朔学長は同世代でますます壮健である。善人、阿比留教授の寿命はあまりに短いものだった。経済学部生の今後の大手企業への就職活動は、厳しいものとなるにちがいない。
近々、阿比留ゼミOBたちの討論記事をアップする。期待していただきたい。それが、データ・マックスからの何よりの手向けとなるであろう。
阿比留正弘さん、思い残すことは山とあるでしょうが、教え子たちの社会における活動を期待しながら安らかにお休みください。
合掌
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