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ターゲットに響く色
今回は、「30代×女性の購買行動」に着目した販促施策について、女性はどういうものに購買意欲が湧くのかということなど、「デザインと装飾」という観点からお話ししていきます。
皆さまは、どんな色が人の目に届く色だと思いますか。赤・オレンジ・黄色は、不動産会社でもよく使われている色ですね。
正解は赤です。なぜ赤なのかということについては、心理学的にもいわれています。赤は生命に関わる色であり、たとえば血の色や炎の色です。また、原始時代には森の中で赤い実を探し、それを自分たちの食糧として食べていたというところから、人間は赤に一番に目が行きやすいといわれています。
ここで陥ってしまいやすいのが、「目立たせたい」からとむやみに赤・黄色・オレンジを使ってしまうことですが、それでターゲットに届くのかというと、必ずしもそうではありません。ターゲットに届く色を、どう活用できるかということが重要になってきます。
女性にはピンク系が響く
30代の女性というところにフォーカスをすると、女性はやはりピンク色に反応するといわれています。単に「女性はピンクが好き」というよりも、ピンクが女性ホルモンにほど良い刺激を与えて、活性化させてくれる色だからです。また、昔からトイレなどでは「赤・ピンク=女性」で「青=男性」という区別がされてきました。そういった経験から、「ピンク=自分に向けられているものなのではないか」と反応してしまう性質があるため、やはりピンク系というのは女性に響く色だということになります。
30代の女性というと、やはり属性としては「ファミリー層」のイメージかと思います。そこで、まずは妊婦さんに着目します。妊婦さんにはどういった色が好まれるかというと、妊婦さんはホルモンバランスの影響で一時的に視力が下がってしまうことがあるため、目に刺激が少ないパステルカラーなどの色を好むといわれています。
一方で、0~6歳ごろまでの子どもは、視力が弱いことで不安を感じやすい傾向があるため、コントラストがはっきりとしたビビッドカラー(アメリカの子ども向けおもちゃなどの色)に安心感を覚え、そのようなはっきりした色を好むといわれています。
そのため、ファミリー層を集客するためには、子どもに向けた装飾をするというのも1つの手です。
<プロフィール>
山本 啓一
(やまもと・けいいち)
1973年生まれ。大学に5年在学し中退。フリーターを1年経験後、福岡で2年ほど芸人生活を送る。漫才・コントを学び舞台や数回テレビに出るがまったく売れずに引退。27歳で初就職し、過酷な飛び込み営業を経験。努力の末、入社3年後には社内トップとなる売上高1億円を達成。2004年、31歳でエンドライン(株)を創業。わずか2年半で年商1億2,000万円の会社に成長させる。「エッジの効いたアナログ販促」と「成果が見えるメディアサービス」でリアル店舗をモリアゲる「モリアゲアドバイザー」として、福岡を中心として全国にサービス展開中。月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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