ソフトバンクグループは5日、子会社のArm Holdings(アーム)を米ナスダック市場で新規株式公開(IPO)するにあたっての、公開価格の仮条件を発表した。
それによると、売り出されるADS(米国預託証券)数は9,550万ADS(オーバーアロットメント時は700万ADSを追加)で、1ADSあたりのIPO価格は47ドル~51ドルを見込むとしており、取引規模は44億8,850万~52億2,750万ドルになる。
これは発行株式総数の約9.4%~約10.1%にあたるため、アーム社の時価総額は最大で約518億ドル(1ドル=147円として約7兆6,146億円)に上る可能性がある。
また、IPO後のアームに対するソフトバンクGの持株比率は89.9%~90.6%となる。
■アームについて
アームは、1990年に設立された、イギリスのケンブリッジに本社機能を置く半導体メーカー。2016年9月にソフトバンクGが約240億ポンド(約3.3兆円)で買収した。
アームのビジネスモデルは、知的財産権の供与によるライセンス収入で、ARMアーキテクチャなどを開発し、それを半導体企業等にライセンス供与してライセンス料を得る。自社では製造を行わないファブレス企業である。
ARMアーキテクチャに基づいて設計されたプロセッサは、とくに携帯電話ではApple、ファーウェイ、サムスン電子など、ほぼすべてのメーカーで採用されている。
【寺村朋輝】
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