喜多川システムの共犯者たち
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は、ジャニーズ事務所の会見は、喜多川システムの共犯者による演技でしかないと断罪した9月10日付の記事を紹介する。
ジャニーズ事務所が9月7日に記者会見し、騒動を収束させようとしたが失敗した。事務所はジャニー喜多川氏の性暴力について、事実を認定し、謝罪し、補償する方針を示した。被害者で構成する「当事者の会」は基本事項をジャニーズ事務所が受け入れたことを是としたが、これは終着点でなく出発点。今後、どのような具体的方策が示されるのか。評価はジャニーズ事務所の具体的行動に依存することになる。
しかし、この点以外のジャニーズ事務所の対応は常識を疑うもの。ジュリー藤島氏は社長を退くが同社の代表取締役にとどまり、株式100%保有を維持する。新社長に就任した東山紀之氏は性暴力加害者の疑いをもたれている。世界でも類例を見ない性暴力加害者であるジャニー氏の名前を冠した社名を維持する方針を示したことは、同社がこの犯罪を軽視していることの証左でしかない。
記者会見に出席したジュリー藤島氏、東山氏、井ノ原氏の3名がジャニー喜多川氏の性暴力事案を知らないと述べた。東山氏は「噂では聞いたことがあったがジャニー氏を信じていた」と述べたが、この発言を信じる者はいない。
いまから70年前に10歳に満たぬ年齢で性暴力を受けた服部吉次氏がジャニーズ事務所会見を的確に論評した。服部氏は次のように述べた。
「彼らが作戦を練って、ほぼその通りに進行できたということだと思う。ただ、非常に肝心な点でお芝居は破綻している。何よりも白波瀬君が出てきていないということ。なぜか。彼は芝居ができないから。実に、東山もジュリーも井ノ原も見事に演技プラン通りの芝居ができたと思う。でも白波瀬には無理。演技スタイルの違いとして公開の席で暴露されるのが、理屈ではなく肌でもって分かってしまう、なぜ彼を隠したのかということが・・・。僕の言っていることに腹が立ったのなら、出てこい。出せ。それに類いするようなことはほかにもある。彼らの犯罪をさらに追及し、暴いてゆくことだと思う。」
会見では東山氏の性暴力加害疑惑につての質問が何度も提示された。これを事実に即して報じたのがハフポスト日本版記事
「東山紀之氏、元Jr.からの性加害告発に「したことない」 ⇒ 「したかもしれないし、していないかもしれない」」
https://x.gd/FYBoa「ジャニーズ事務所新社長に就任した東山紀之氏が9月7日、創業者ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けた記者会見で、自身に対する元Jr.からの性加害告発について事実確認を求められ「したかもしれないし、していないかもしれない」などと発言が変遷する場面があった。
※続きは9月10日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「喜多川システムの共犯者たち」で。
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