2024年07月16日( 火 )

SEO対策を万人のものへ AMAIZINが提案する新しいSEOライティング(後)

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PXC(株)

 ChatGPTの登場によって、さまざまな分野で革新と淘汰の波が押し寄せている。とくにデジタル上での分析と処理に終始する領域では、人の手からAIへの置き換わりは待ったなしで進行中だ。そのうちの1つ、デジタルマーケティングの代表的な手法であるSEO(検索エンジン最適化)も、AI化が真っ先に進行する分野であることは間違いない。SEOのAI化はどのような変化をもたらすのか。具体例としてPXC社が提供するSEOライティング×AI(ChatGPT)のサービス「AMAIZIN」を取り上げ、SEO対策の未来を探る。

AMAIZINの提案 AIによる子記事の生成

    PXC(株)(代表:菅野健一氏)が提供するAMAIZINは、SEOライティングのAI化を提案するが、その要点は最終的に読んで欲しい親記事と、SEO対策に焦点を絞った子記事の役割分担だ。

 最も読んで欲しい内容は親記事にまとめ、それとは別に親記事へ呼び込むためのSEO対策として子記事を、SEOのノウハウを実装したAIに生成させるのである。親記事と子記事のトータルでSEO対策+コンバージョンの実現をAMAIZINは提案する。

各キーワードレベルの役割 AMAIZINのパッケージ

 AMAIZINが威力を発揮するロングテールキーワードへの対策について詳しく説明しよう。

 ビッグキーワードとは、1語で成立するキーワードで、たとえば、「健康」「旅行」など幅広く物事やテーマを指し示すものである。ビッグキーワードは頻繁に検索されるため検索数が膨大であり、このキーワードで検索結果の上位に表示されたウェブサイトは多くの検索者を自社サイトに誘導することができるが、競争が極めて激しい。

 ミドルキーワードとは、2語程度で構成されるキーワードで、比較的一般的で幅広い内容を指し示すものである。たとえば、「健康」を含むミドルキーワードは、「健康 食生活」「健康志向 消費動向」といったものが該当する。ミドルキーワードはビッグキーワードほどではないものの、まだ一般的なキーワードのレベルであり、検索エンジンで検索される回数が多いが、競争も激しく、多くの競合サイトが同じキーワードをターゲットにしている可能性が高いため、このキーワードレベルでは自社サイトを選んでもらうのはいまだ容易ではない。

 ロングテールキーワードは、ミドルキーワードよりさらに具体的で、長いフレーズや文を含むキーワードである。たとえば、「血糖値 気になる 健康 食生活 レシピ」や「健康 ジム 個人トレーナー 福岡市」などだ。このような多数の語を含む検索は、ミドルキーワードに比べてはるかに検索回数が少ないものの、その分競争相手も少ない。また細かい条件(語句)によって、検索者の具体的なニーズを表しているため、ヒットしたサイトは閲覧される可能性が高く、さらに実際に商品やサービスの購入などのコンバージョンにつながる可能性も高い。

 先述の通り、効果の高いロングテールキーワードを多数用意し、検索者のニッチなニーズをつかみとることが、SEOによるマーケティングの結果を大きく左右する。しかし、ロングテールキーワードの分析と選定はミドルキーワードよりはるかに難しい。SEO対策においては、ミドルキーワードとロングテールキーワードの両方を用いて、幅広いユーザーの検索意図に対応するとともに、競合他社との差別化を図ることが重要になる。今後、検索のパーソナライズ化が進むにあたっては、ロングテールキーワードはますます長文化、細分化することが予想されるため、もはやAIの助けを借りなくては、効果的なSEOライティングは困難である。

 AMAIZINは、AIに求められる効果的なSEOライティングを実現するために、SEOライティングの記事制作を細かい工程に分解し、各工程におけるSEO対策のノウハウをChatGPTのプロンプト(AIに対する指示の入力部)として再現することで各工程のChatGPTによる自動化を実現し、一連の工程をまとめてAMAIZINとしてパッケージ化することで、ワンストップで効果的なSEOライティングを実現した。

 利用者は、AMAIZINにキーワードを入力するだけで、SEO対策を施した子記事を簡単に生成することができる。こうして万人に、SEO効果の高い記事生成を可能にするのが、AMAIZINである。

AMAIZINのプラン ライターにこそ最適なツール

 月額基本利用料は2万円、記事生成費用として月10記事ごとに9,800円が必要となる。AMAIZINが執筆する記事は1記事で5,000~1万字。オプションとして、AMAIZINによる記事生成後の、記事チェック代行や、コンバージョン率を高めるためのCTA(行動喚起)ボタン配置のサポート、記事カスタマイズといった記事完成までの委託から、その他のSEO関連として、競合メディアの調査や、SEOコンサルティング、さらにデジタルマーケティングコンサルティングまでオプションを取りそろえ、SEO対策をトータルで相談することもできる。

 SEOライティングではこれからもAI化が進行することは間違いない。AMAIZINによるSEOライティング×AIのサービスの利用者として想定されるのは、ウェブサイト運営者ばかりではない。PXC代表の菅野氏は、「むしろSEOライター自身に、このサービスを積極的に使って欲しい」と考えている。AIの登場は、SEOライターの仕事を一方的に奪うという単純な話ではない。むしろAIを使いこなし、人としてのSEOライターの能力を人の感性によってしかなし得ない部分に注力することによって、SEOライターの差別化が進むと考えられる。

 AI導入が既存の仕事をどのように変え、またそれに対して人はどのように関わるべきか。AMAIZINは、SEOライティングの強力なパートナーになるばかりでなく、AIと人間の分業の具体的な提案として、すべてのウェブ運営者とライターに多くの示唆を与える。ぜひ、AMAIZINが提案するAI×SEOライティングの導入について一考してほしい。

(了)

【寺村 朋輝】


<COMPANY INFORMATION>
PXC(株)

代 表:菅野 健一
所在地:東京都台東区東上野4-20-2
設 立:1992年5月
資本金:7,500万円
TEL:03-3843-6751
URL:https://pxc.co.jp

PIONEER OF AI/SP AMAIZINを提供するPXC
AIデータ解析×独自のデザイン構築ロジックで、目まぐるしく変わりゆく社会環境における課題解決の最適解を模索し、クライアントとともに新しいセールスプロモーションの世界を切り拓くマーケティングカンパニー。2023年度をグループの第2創業と位置付け、上場を目指す「PXC(株)」と、ユニークなビジネスを仕掛ける企業「Prozy(株)」の新体制で23年8月より運営を開始する。


<プロフィール>
菅野 健一
(すがの・けんいち)
PXC(株) 菅野健一1969年生まれ。93年、日商岩井(株)(現・双日(株))入社。2000年、リスクモンスター(株)創業。同社代表取締役社長などを経て、21年、PXC(株)代表取締役社長就任。

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