2024年11月22日( 金 )

【まるの会・一條氏のコンサル資質に疑義(4)】総合電商の倒産で信用が完全に瓦解

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一條氏の素性・経歴

 一條好男氏はバブル崩壊後に一度、事業の行き詰まりを経験している。前回(3)で読者が同氏の過去のビジネス経緯を紹介している。Sの証言とも重複するところがある。まずは香港にクライアントを同行させる。そこでまず銀行口座を開設させるのである。投資家たちは多少の金利差益を得ることが可能であった。だが、まるの会にとっては、それだけではビジネスにはならない。投資家たちに変動保険などを推奨し口銭を稼いでいた。Sは、当時の一條氏について「一見、紳士然としていた」と話していた。

総合電商にのめり込んでしまった?

 総合電商の破綻の経緯に関しては既報「驚異の資金調達力が裏目 親会社への融通が泥沼化」の通りだ。問題なのは一條氏の総合電商の商品へのめり込みぶりである。「異様な傾倒ぶりは2020年初頭からだったろうか?」とSは振り返る。まるの会会員の集まりのなかで、「キュービクル買い取りビジネスは最高の収益が上がる」と熱心に一條氏が称賛したのである。その光景に接してSは、「日ごろ、沈着な人がどうしてこんなに有頂天になっているのか?」と疑念を抱いたという。

 結果、規制緩和にはまったビジネスモデルとしてあえなく破綻した。さすがにSはこのビジネスには手を染めなかった。一條氏はかなりのまるの会会員をキュービクル買い取りビジネスに勧誘したらしい。事業の根幹を揺るがす致命的な信用瓦解となった。

 (2)で紹介したとおり、一條氏は「リスクを背負うのは投資家の自己責任」とほざいたが、この人の自説には笑いたくなる。まずは「あなたの阿呆な目の節穴を塞ぎなさい」と罵倒したくなる。

【青木 義彦】

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