ペシャワール・中村哲氏~ノーベル平和賞受賞運動を起こそう
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NGOペシャワール会の代表・中村哲氏のアフガニスタンでの灌漑・農業支援は【ノーベル平和賞】ものである。関係者たちはノーベル平和賞の推薦を強く推すべきだ。
中村哲氏がパキスタン国境沿いのアフガンで医療活動を開始したのが1980年代である。足かけ35年を超えている。現地の悲惨な状況に直面して得た結論は「解体されてしまった農業を復興させて離散した住民たちが故郷へ帰り飯が食える環境整備をすること」であった。
砂漠化した旧農業地帯を復興させるのに、灌漑工事を広げる戦略を決定したのが2000年からだ。途中、現地に入っていた日本人の仲間が戦火に巻き込まれて死亡した。それを契機に現地に残ったのは中村氏のみとなった。苦渋の選択をした。クナール河から水を引き12年かけて建設した用水路へ導入することに成功した。その結果、3,000ha以上の農地を再生させたのである。現在16万人が帰還しているそうだ。そして2020年には累計16,000haの農業地域を復元するプロジェクトを実現させる意向のようである。その規模になると65万人が帰還して生活ができるようになる。この中村哲氏の事業は国家援助資金ゼロで民間支援金によって完遂したものだ。驚嘆の一言。アフガニスタン政府が哲事業を学び、予算1,000億円つければ最低300万から400万人が故郷に戻り、安定した暮らしを掴まえられることが明白なのだが――。
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