2024年11月05日( 火 )

全世界ベトナム経済セミナー開催、多くの海外在住ベトナム人が集結

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全世界ベトナム経済セミナー

    ベトナム外務省および在福岡ベトナム総領事館は6日、福岡国際会議場にて「第2回全世界ベトナム経済セミナー」を開催した。ベトナムからはレ・ティ・トゥー・ハン外務事務次官とファム・クアン・ヒエウ駐日大使、ヴー・チ・マイ在福岡総領事ら、日本からは服部誠太郎福岡県知事と香原勝司福岡県議会議長、松尾統章福岡県ベトナム友好議員連盟会長、苗村公嗣九州経済産業局長ら約400名が出席した。日本はベトナムへの直接投資において第3位、貿易相手国としては第4位(2022年)となっている。

商談会であいさつをするハン・ベトナム外務次官(右隣はヴー総領事)
商談会であいさつをするハン・ベトナム外務次官
(右隣はヴー総領事)

    ハン次官は「ベトナムが開発モデルをより持続可能で、よりバランスのとれた方向に向けて転換している現在、ベトナムと日本、とりわけ九州と包括的な協力を促進することによって、製品の共有と投資の誘致、技術移転、文化交流のみでなく、九州の調和のとれた発展の哲学をベトナムの地方に適用できている」と交流の成果を強調した。

 ヴー総領事は「『実質的・効果的・持続的』というスローガンのもと、在福岡総領事館と(一社)九州経済連合会、福岡県が貿易を促進する実質的な架け橋となり、両国の地方と企業が貿易とビジネス面での協力を拡大するうえで、好ましい条件をつくり出す」と意気込みを語った。

来賓としてあいさつをする服部県知事
来賓としてあいさつをする服部県知事

    服部知事は「ベトナムは、福岡の企業が興味をもち、投資機会を求めている海外市場のなかで2位」であると、県内企業のベトナム進出への関心度が高いことに触れたうえで、「これからも福岡県とハノイ市、そしてベトナムとの友好交流の進展、経済関係の発展のため、力を尽くす」と述べた。

 同日には、「ベトナム・九州の地域企業協力商談会」が開催され、ベトナムと九州の企業・自治体などがそれぞれプレゼンテーションを行った。会場では企業・自治体によるブースや商談スペースで両国関係者が熱心に話し込む様子がうかがえた。

 総領事館によると、今回のセミナーには日本とベトナムのほか、ポーランド、韓国、香港、チェコ、ルーマニアなどの国・地域に居住し、事業を行うベトナム人企業関係者ら約50名が出席した。多くのベトナム人が海外で事業を行い、ネットワークが構築されているという。ベトナムは生産地、市場として注目されて久しいが、第三国への進出の際のパートナーとしても候補となることを実感させられた。

【茅野 雅弘】

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