「鈴木宗男を叱咤激励する会」に2,000人の支援者
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18日午後6時から、ホテルニューオータニのザ・メイン宴会場・芙蓉の間で「鈴木宗男を叱咤激励する会」が開催された。新党大地代表の鈴木宗男氏は、いわゆる鈴木宗男事件のため、現在公民権が停止されており、2017年4月29日までは選挙権も被選挙権も失った状態にある。その鈴木氏を叱咤激励するために、約2,000人の支援者が会場を埋め尽くした。
会場には代表世話人である歌手の松山千春氏他、カルーセル麻紀氏(歌手)、佐藤優氏(作家、元外務省主任分析官)、北の富士勝昭氏(第52代横綱)、松浪健四郎氏(学校法人日本体育大学理事長、元衆議院議員)らも応援に駆けつけた。松山氏「一生に一度の自分の人生に覚悟を!」
最初にマイクを握った松山千春氏は安全保障関連法案の集団的自衛権行使に触れ、「閣議決定だけで自衛隊を本当の軍隊にしてしまう。安倍政権は明らかに憲法に違反した法律を強引に決めようとしている」と述べた。
そして、松山千春氏は「最大野党である民主党の岡田克也代表が肝っ玉のある男なら、たとえ数で法案が通されても、『理念理想については我々が勝っている。議員バッジを外して、もう一度国民の生の声を聴いてくる』というぐらいの覚悟が欲しい」と続けた。最後に、松山千春氏は「我々日本国民、政治家も芸能人も、今何が足りないかと言うと、それは覚悟である。男としての覚悟、女としての覚悟、政治家としての覚悟、芸能人としての覚悟を皆忘れている。皆さん、一生に一度の自分の人生に覚悟を持ちましょう」と結んだ。佐藤氏「ロシア憲法では外交は大統領の専権事項」
続いて佐藤優氏。「今、北方領土問題がすごくまずいことになっている。(記者注: 8月22日に、ロシアのメドベージェフ首相が択捉島を訪問、北方領土の実効支配をアピールした事件のことを指している)安倍政権は外務大臣、官房長官まで出して、やめさせようとしているが、これは大きな間違いである。もし、そこまでやって、やめさせることができなければ、日本外交の無力さを世界中に公表することになる。この問題は簡単で、全く気にせず、黙っていればいい。日本政府としては、コメントの必要すらない。その理由は、ロシアの憲法規定に従えば、外交は大統領の専権事項になっており、メドベージェフ首相が北方4島に行っても、日露外交にはなんの影響もないからである。」と自身の考えを述べた。
鈴木氏「公正、公平で額に汗したものが報われる社会を」
最後に謝辞に立った鈴木宗男氏は「自分の人生にはこれまで、2つの大きな戦い、そして奇跡があった。1度目は初選挙の昭和58年12月18日であり、2度目は逮捕後の選挙、平成17年9月11日である。いずれも勝利することができた。2年後、3年後には間違いなく衆議院選挙がある。その時には、3度目の奇跡を起こしたい」と力強く挨拶した。
続けて鈴木氏は「真に公正で公平な社会、額に汗したものが報われる社会を作りたい。そして、ライフワークである北方領土問題に解決の糸口をつけて政治家としての役割を果たしたい」と意気込みを語った。【金木 亮憲】
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