【福大朔独裁政権崩壊(20)】現役学生の寄稿(3)学生視点からみた福大の問題点
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今回は現在福岡大学に籍を置く学生から寄せてもらった文章を掲載する。同学生は「徹底告発/福岡大・朔学長の裏面史」シリーズの記事を見て、大学の現状に驚くとともに、実状についてもっと知りたい、大学が良くなって欲しいとの思いから、当社の情報提供の呼びかけに応じてコンタクトを取ってきた。そしてその後も不定期に記事に関する感想や情報を寄せてきてくれた。
なお、文末の署名は学生の思いを体現した仮名としている。福岡大学の問題点
福岡大学の問題点について、現役学生の視点から指摘したいと思う。
1つ目は設備の古さである。福岡大学は総合大学であり、10学部もあり大学病院も有しているためたくさんの設備がある。私たち学生が授業を受ける設備は大変古いものが多い。そのため、椅子も昔ながらの木製の椅子であり非常に硬く、90分間の授業を何コマも受ける場合腰が痛くなったり疲労感を強く感じたりすることがある。
福岡大学では、BYODが推進されている。BYODとは、「Bring Your Own Device」という言葉の頭文字を取った言葉であり、個人所有のパソコンを持ち込んで学習などに活用することを指します。個人的には、社会に出る前からパソコンを使うことに慣れておくことは非常に大切なことである。そのため、BYODは個人的に賛成だ。
しかし、パソコンを充電できる教室が非常に少ない。家で充電すればいいという声もあるだろうが、1限から5限まで使った場合、充電が切れてしまうケースがよくあるのだ。ハイスペックモバイルノートパソコンのようなものを使えば持つかもしれないが、そのような高級なパソコンを大学生全員が買うことは無理である。
友人の話によると、文系の学生の居場所がないと言っていた。テストや少し勉強したいときに友達と勉強できるようなところがない。私たち理系の学生は医学部棟や薬学部棟があるため、授業が終わった後に「テスト前だから、勉強して帰ろうか」ということができる。しかし、主に文系学部は学部棟を保有していない。そのため勉強できるところが、図書館かオアシス(売店の横のスペース)くらいでしかできない。
図書館もテスト前は大変混雑するため集中できる状況ではないという。そう考えると私たち理系学生は恵まれているのではないかと感じる。 “オアシス”であるがそこも非常に粗末なものである。医学部のある烏帽子エリアにはスターバックスがあるが、七隈エリアには何もない(コロナ以前はモスバーガーがあった)。
よく比べられる西南学院大学には、本格的なエスプレッソマシンを完備したカフェがあるという。西南学院大学と文系学部同士で学費を比べると約3万円福岡大学のほうが安いとはいえ、福岡大学の経済規模からいえばこの設備ならばもっと安くしても良いのではないかと思う。私は学費を安くしてほしいわけではない。設備を充実させて、他大学から羨まれるような大学にならなければならないと考えている。
近畿大学は約500億円をかけてアカデミックシアターを設置した。計7万冊の蔵書のうちマンガが2万2,000冊を占める新図書館や、24時間利用可能な自習室などを備え、学生の知的好奇心を刺激し、常識を打ち破る実践の場を目指すという。学生が何か新しいことをしようとする場をつくるという考えは非常にすばらしい。
近畿大学のことを調べれば調べるほど非常に魅力的な大学だと感じている。早慶やMARCH、関関同立を差し置いて、日本初のApple 認定教育トレーニングセンター(AATCE)も設立している。これは近畿大学に所属している大学生ならば無料で利用できるとのこと。学生の可能性を広げてくれるような教育プログラムを行っている。
10年後、20年後に日本や世界で活躍するような学生が出てくることは間違いないのではないか。私はこの大きな規模の福岡大学ならば他大学に勝るとも劣らない取り組みを行うことが可能であると断言できる。ぜひ学生への投資を早急に進めていただきたい。そして、九州にとどまらず、日本を越え世界に羽ばたく学生が出てくることを望んでいるし、私もそんな学生になれるように努力していきたい。
(つづく)
【七隈 正義】
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