2024年07月16日( 火 )

家庭内に眠る不用品の推定価値7.6兆円 買取専門店「福の神」がグランドオープン

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    中古品を取り扱うリユース市場の成長が止まらない。リユース業界は景気の波に左右されにくく、むしろ不況に強いとされる。不況時には、「不要品を売って利益を得たい」「不況だからこそ安く商品を購入したい」といった考えを抱く人々が増加するからだ。リユース市場は2009年以降12年連続で成長を遂げ、21年にその市場規模を前年比11.7%増の2兆6,988億円にまで拡大。30年には4兆円規模に成長する見込みだ。

 リユースとは一度使用された中古品だけでなく、使用する目的で購入されたにもかかわらず未使用のままになっている物品も含まれる。世界的な物価上昇が続くなか、多くの人々が新品ではなく、手頃な価格のリユース品を求めるようになったことは市場拡大の大きな要因で、業態としては店舗販売とネット販売のほか、近年は買取専門のビジネス業態が増加している。

 23年9月20日、福岡市博多区・川端通商店街内にオープンしたリユース品の買取専門店「福の神」もそういったビジネスの1つだ。同店は金・貴金属、ブランド品や宝石、骨董品、金券などの買取専門店でリユース品の販売は行っていない。買取は店頭と出張で行うほか、査定希望の商品の写真を撮って送信するだけで査定結果がわかる「LINE無料査定」サービスを提供している。

 経済産業省が公表した「平成28年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によれば、過去1年間の家庭内に眠る不用品の推定価値は7.6兆円に上る。言い換えれば、いまだにリユース業界に参入していない各家庭の「かくれた資産」が日本全体に蓄積されているということ。より便利なツールの開発や安全性の確保などが進めば、市場規模は一層拡大する期待がある。

【児玉 崇】


<INFORMATION>
買取専門店 福の神

所在地 :福岡市博多区上川端町4-221
営業時間:10:00~20:00(月~金)
TEL : 0120-13-2951
URL :https://fukunokamiww.com

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