2024年11月22日( 金 )

九電の24年期第2四半期決算 燃料費減少などで業績大幅改善

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 九州電力(株)(福岡市中央区、池辺和弘代表)は10月31日、2024年3月期第2四半期連結決算を発表した。それによると、売上高が前年同期比7.4%増の1兆853億1,600万円、営業利益が2,075億9,800万円(前年同期は756億9,900万円の赤字)、経常利益が1,995億700万円(同778億6,100万円の赤字)、当期純利益が1,498億4,500万円(同476億7,600万円の赤字)となった。売上高と経常利益が過去最高となった。

 燃料価格の下落で燃料費調整の期ずれ影響が前年同期の差損から差益に転じたこと、4基ある原子力発電所がほぼ正常稼働したことなどにより燃料費が減少したこと、卸電力市場価格の下落により購入電力料が減少したことなどから、業績が大幅に改善した。

 通期業績に関しては、総販売電力量の減少や燃料費調整制度の影響による料金単価の低下などにより、売上高は期初予想から1,000億円減額の2兆1,500億円(前期比3.2%減)を計画している。利益面では、燃料価格の下落による燃料費調整の期ずれ差益拡大、卸電力市場価格の下落による購入電力料の減少などから、営業利益1,900億円(前期729億9,800万円の赤字)、経常利益1,700億円(同866億3,400万円の赤字)、当期純利益1,300億円(同564億2,900万円の赤字)になる見通しだ。経常利益は過去最高となるという。

【田中 直輝】

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