2024年12月22日( 日 )

中国輸入博に登場した画期的な技術

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 11月5日、第6回中国国際輸入博覧会(輸入博)が国家会展中心(上海)で開幕した。今回は3400社を超える出展業者、41万人近くの来場者が世界各地から参加し、400を超える新製品や新技術、新サービスが集中的に展示される。世界からの出展企業は画期的な技術による製品も数多く展示している。

2tクラス「電動航空機」! 将来の移動時間が大幅短縮

 今回の輸入博の「未来の移動専門エリア」では、「電動航空機」に多くの人が足を止めていた。この2tクラスの有人電動垂直離着陸機の実機(M1)は「eVTOL」とも呼ばれ、将来の都市内・都市間の空の短距離移動ニーズに応える主要な交通手段と考えられている。

 VTOLは最大積載量500kg、定員5人、巡航速度200km/h、航続距離250km、将来「空飛ぶタクシー」になって、車で2-3時間かかるところを、30分前後で移動できるようにする見込みだ。

自動運転!全自動オートバイロボット「騎士」がクールに登場

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 今回の博覧会会場では、ヤマハのブースに登場した全自動ロボット「騎士」が大きな注目を集めている。

 ヤマハは前回の博覧会で人と機械が融合した移動ツール「MOTOROiD(モトロイド)」を発表したのに続き、今回は初発表・展示となる新製品のヒト型自律ライダーロボット「MOTOBOT(モトボット)」を出展した。

 MOTOBOTは以前、世界的なオートバイレーサーのバレンティーノ・ロッシとラップタイム競争をしたことがある。MOTOBOTはスピード、エンジン回転数などの情報に基づき、ステアリング、アクセル、前輪ブレーキなどの車載用アクチュエータを制御し、車両の自律運行を実現し、運転動作を行うための往復運動をする各種シリンダーをすべて正確に制御することで、人が運転する時と同じ方法でのステアリングをオートバイで実現した。

わずか205g! 世界最小の手のひらサイズ超音波マシン

 重さわずか205gで、ポケットに入るくらい小さい……今回の輸入博にGEヘルスケア・テクノロジーズの手のひらサイズデュアルプロープ小型ワイヤレス超音波画像診断装置「Vscan Air(ブイスキャンエアー)」が登場し、大勢の来場者の注目を集めている。

 Vscan Airはモバイル端末のアプリとリンクすることで、解剖学的構造と流体の超音波イメージング・診断を実現し、医師が患者のためにいつでもどこでも超音波検査をできるようにした。用途が専門的な超音波検査からより多くの臨床現場へと広がり、いつでもどこでも末端のコミュニティの高齢者の超音波検査ができるようになり、救急救命現場で迅速な検査を行える。

世界初の減量神器である胃内バルーン「Orbera」

 ボストン・サイエンティフィックコーポレーションは11月5日、「減量神器」と称される胃内バルーン「Orbera」を発表した。

 「Orbera」は、アメリカ食品医薬品局(FDA)が承認した世界初の減量効果が期待できる胃内バルーンだ。薬物療法で減量が思うように進まなかったボディマス指数(BMI)が30~40の肥満患者が適応対象となる。具体的には、内視鏡を使って胃のなかにシリコン製のバルーンを入れ、その後、バルーンを生理食塩水で膨張させることで、胃の満腹感を促進して、食べられる量を少なくして減量する方法だ。

 現時点で、世界における術症例は30万例以上に達しているという。

写真データ収集、3Dモデリング! 「ロボット犬」が輸入博で妙技を披露

 段差を跨いでも倒れない。あちこち歩きまわって、リアルな3D写真をスピーディーにコピーすることができる。今回の博覧会の技術装備展示エリアでは、会場を「巡回」する「ロボット犬」も来場者の注目を集めている。

 海克斯康測量は国家会展中心(上海)で行われている今回の博覧会で、この自律的に移動する3D写真データ収集システムの新製品を初めて展示した。高精度の自律型3Dレーザースキャナー「BLK ARC」を搭載したこのロボットは輸送機関として、人に代わって任務を遂行することができる。新型デジタル化実景撮影センサーとして、現実の世界を3D写真にスピーディーに複製し、自動化、効率化された実景撮影と3Dモデリングを行える。

 過去5年間、輸入博は力強い波及効果を発揮し続け、多国籍企業がイノベーション成果の導入・実施を加速する「駆動装置」と「インキュベーター」になった。輸入博の波及効果が発揮され続け、たくさんの国際ブランドもこの人気イベントに照準を定め、先進医療機械、革新的薬品、エネルギー低炭素設備、スマートインダストリー設備、新エネルギー車、ハイテクメイク用品、高品質の食品など、輸入博において世界、アジア、あるいは中国初の展示が行われる製品が増え続けている。


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