2024年12月24日( 火 )

第8回囲碁サミット、みやま市・柳川市で開催

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 10月3日~4日、『囲碁サミット2015 in みやま・柳川』がみやま市の「まいピア高田」で開催された。
 古代中国、またはチベットが発祥とされる囲碁は、4千年の歴史を持つと言われる。日本では奈良・平安時代から広く親しまれ、徳川家康が囲碁を好んだことで江戸時代に隆盛への基盤が築かれた。時代の進展とともに新しい布石やより高度な技法が生み出されるなど、日本の伝統文化として発展してきた。現在、世界で4,000万人以上が打つ国際的なゲームとなり、日本の囲碁人口は中国・韓国に次いで多い。

基調講演「教育における囲碁の効用」 囲碁サミットの初日は、石倉昇九段による基調講演「教育における囲碁の効用」が行われた。石倉氏は、2005年から母校の東京大学で囲碁の授業を受け持つ。2013年には、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定校である熊本県宇土中学校で、囲碁の授業を受け持った経験がある。(※SSHは文部科学省が科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校・中高一貫校を指定する制度)。
 石倉氏によると囲碁は、「1、考える能力を養う。2、コミュニケーション能力を高める。3、バランス感覚を養う。4、忍耐力をつける。5、集中力を高める。6、大局観を養う。7、右脳を鍛える。8、礼儀が身につく」という8つの効用が期待できるのだという。まさに子どもの頃に養わせたい能力だ。
 講演後は、全国で囲碁文化の振興に取り組む14の自治体代表が参加し、囲碁の普及活動の取り組みなどを、パネルディスカッション方式で発表した。また1人のプロ棋士が4~6人を相手にする指導碁や、子どもと初心者の囲碁教室が行われ好評を博した。

 2日目は、203名の参加となったクラス別囲碁戦が行われ、熱戦が繰り広げられた。またこの日もプロ棋士による指導碁が同時開催された。両日ともに200名を超す参加があり、『囲碁サミット2015 in みやま・柳川』は盛況なうちに幕を閉じた。
 来年度の第9回囲碁サミットは、熊野市にて開催される。

囲碁教室

【村重 珠実】

 

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