2024年11月22日( 金 )

「あいさつとスカートは短い方がいい」発言の福田健次中間市長に対する辞職勧告決議が可決

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 14日、福岡県中間市議会は、10月に福田健次(本名、福田浩)市長が、「あいさつとスカートは短い方がいい」と発言した問題で、市長に対する辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。

 福田市長は、今年10月、野球の独立リーグに加盟する「北九州下関フェニックス」が開催したシーズン報告会に来賓として出席。その際に、「あいさつとスカートは短い方がいい」と発言し、翌日、発言は不適切だったと認め撤回していた。

 辞職勧告決議案は、福田市長と距離のある6人の市議による連名で提案された。決議は「福田市長が発したハラスメント発言は、中間市政の代表として、あるまじき許容しがたい発言と断言する」としたうえで、「令和5年12月定例会の一般質問において、市民の皆さんへの謝罪について問われた際、『16日の全員協議会の場で、そして12日の記者会見の場で謝罪しているので、これ以上の謝罪を行わない』と断言された。この市民無視の姿勢は断じて容認できるものではない」と厳しく批判。「福田市政のもとでは、信頼と健全な市政運営は期待できない。福田市長と市民を代表する議会との信頼関係を構築することは、もはや不可能と判断せざるを得ない」と結論付け、福田市長の速やかな辞職を求めている。

 福田市長は、ローカルタレントとして知られ、東京で活動していた時期は、大手芸能事務所に所属し、「仮面ライダーシリーズ」「あぶない刑事」映画「ゴジラ」などに出演しており、1998年に福岡にきてからは、テレビ西日本の朝の情報番組『ももち浜ストア』のメインパーソナリティーとして、2015年まで17年間にわたって出演していた。

宮若市でも首長がパワハラ発言

 首長や議員の言動などでのハラスメント行為は、全国各地で問題となっている。

 福岡県内では、宮若市の塩川秀敏市長が、複数の市職員に対して「辞めろ」という発言や、課長職の職員に「管理職に休みはない」、夫婦で育児休暇を申請した際に人事担当者に「同時に育休を取る必要があるのか」などのパワハラ発言を繰り返していたことが問題となっている。

 宮若市では、複数の職員が市の公平委員会にハラスメント被害を申し立てており、議会でも百条委員会を設置して調査を行っている。

 セクハラ、パワハラなどが重大な人権侵害であることはいうまでもなく、中間市や宮若市だけでなく、どの場においても問われることはいうまでもない。

 行政や議会などにおいて市民のリーダーである立場にあり、人権教育・啓発を推進するからこそ、より人権感覚が問われることを肝に銘じるべきである。

【近藤 将勝】

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