2024年12月04日( 水 )

国民生活センター、ほくろなどが取れるという海外製クリーム「点痣膏」の使用中止勧告

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 国民生活センターは、ほくろなどが取れると標榜している海外製クリーム「点痣膏」による事故が発生しているとして、購入者に対して使用を中止するように注意喚起をしている。

点痣膏
点痣膏

 発表によると、2023年6月に国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」に、海外製の「点痣膏」(中国語読みで「ディエンジーガオ」)というクリームを顔面のほくろにつけたところ、化学熱傷を負ったという事故情報が寄せられた。使用者は、SNS上の広告で商品がほくろ、いぼ、しみなどが取れると標榜しているのを見てインターネット通信販売で購入していた。

国民生活センターが確認した「点痣膏」が販売されているサイトの表示例
国民生活センターが確認した「点痣膏」が販売されているサイトの表示例

 また、8月にも消費生活センターから、同じ銘柄名である「点痣膏」というクリームについてテスト依頼が2件あった。国民生活センターが調べた結果、いずれも強アルカリ性で、皮膚に使用すると重篤な障害を引き起こす恐れがあることが分かったとしている。

<事故情報>

  • 顔面のほくろに塗って20分ほど放置すると腫れて皮膚の色が変わったとのことで、化学熱傷が疑われた。
  • 顔面のほくろに塗ったところ、直後に熱くなって痛みを感じた。皮膚科を受診し、熱傷で治療見込みは1年以上と言われた。
  • 顔面のしみ周辺に塗り広げて擦ると、皮膚がむけて痛みを感じ、皮膚が変色した。

【寺村朋輝】

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