2024年11月25日( 月 )

福岡県警、自撮り棒での撮影による感電に注意喚起

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

JR九州 観光列車「SL人吉」    JR九州の観光列車「SL人吉」が、3月23日で営業運転を終了し引退する。引退前の記念としてSLの雄姿を撮影するため、運行日には多くの家族連れや鉄道ファンらが運行区間の駅に集まっているが、福岡県警は駅のホームで自撮り棒を使い撮影をした場合、感電する可能性があるとして注意を呼び掛けている。

 SL人吉は1922年に製造され、九州各地の路線で利用されたが、電化が進むなかで引退していたが、88年に「SLあそBOY」として復活。2009年からは「SL人吉」として肥薩線などで運行され、子どもたちを中心に人気があった。21年5月からは、鹿児島本線の熊本駅から鳥栖駅の間を走っている。

 SL人吉は蒸気機関車だが、鹿児島本線の電化区間には線路上の架線に2万ボルトの非常に高い電流が流れている。直接の接触でなくとも、架線の周囲1mから2mにかけて誘導電圧が存在しており、感電した場合、死に至る可能性がある。

 14年7月には、鹿児島本線と接続している第3セクター「肥薩おれんじ鉄道」の「たのうら御立岬公園駅」(熊本県)で、高校生が所持していた釣り竿が架空線に接触し、感電したほか、23年1月には同鉄道の鉄橋上で、男性作業員が感電死する事故が起きるなどの感電事故が発生していた。

【近藤 将勝】

関連記事