2024年12月22日( 日 )

来友会と築く 福岡の未来図(後)

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(株)未来図建設
代表取締役 菅原 正道 氏

(株)未来図建設 代表取締役 菅原正道 氏

現場監督と来友会

 ──御社の建設協力会「来友会」についてうかがいます。

 菅原 「来友会」には福岡市近郊の28社に入ってもらっており、非常に重要なパートナーとして工事をしていただいています。来友会の会員の皆様とは、新年の安全祈願や安全大会、懇親会、年に3回の合同安全パトロールなどを一緒に行うほか、年に1回旅行を企画するなどして関係性を深めています。

 私たちゼネコンは現場においては総合的な管理を行っています。実際に施工をしていただくのは来友会を中心とする協力業者さんです。協力業者さんがいなければ工事は進行できません。彼らの全面的な協力があって、初めて工事を工期内に円滑に進めることができます。

 協力業者各社も本当に忙しくなっています。当社としても従来以上に配慮して工事を依頼しています。

 また、各現場で大切な役割をはたすのが現場監督で、工事の品質・安全・工程などに関して各業者さんと、緊密に打ち合わせ連携しながら進めていかねばなりません。現場監督と協力業者さんとの意思疎通が最も重要です。

施工中の「(仮称)福岡市西区北原・田尻3街区マンション」
施工中の「(仮称)福岡市西区北原・田尻3街区マンション」

 各協力業者さんは、複数のゼネコンの協力会の会員となっています。以前は、とび・土工、鉄筋、型枠といった躯体三役の代表者に協力会の会長になってもらうケースが多かったのですが、現在は多様化し、設備工事会社や内装工事会社の代表者が業者会の会長となることもあります。協力会の会長の考え方とお人柄で会の雰囲気と活動の方向性が決まります。来友会でも一番重視しているのは会長のお人柄です。

未来図建設本社ビル

    ──代表就任から昨年で30年を迎えました。次世代に承継していくことも見据えているかと思います。

 菅原 売上を伸ばすことよりもより安定した財務体制と人材の育成に力を入れて、次の世代にバトンを渡していきたいと思っています。そして、お客様との信頼性をより深いものにして、当社を好きになっていただき、長いお付き合いをすることを大切にする社風をつくりたいと思います。

(了)

【聞き手:(株)データ・マックス代表取締役会長 児玉 直
文・構成:茅野 雅弘】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:菅原 正道
所在地:福岡市南区野間2-7-1
創 業:1902年10月
設 立:1952年11月
資本金:9,900万円
URL:https://www.miraizu.co.jp


<プロフィール>
菅原 正道
(すがはら・まさみち)
1954年3月、福岡市生まれ。福岡大学卒。79年4月、(株)福岡金子組(現・未来図建設)に入社し、常務取締役に就任。91年1月、同社取締役副社長を経て、93年11月、同社代表取締役に就任。

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