ウクライナ復興支援 関連事業を展開する企業を募集~JICA
-
ウクライナ復興には約72兆円が必要
ロシアによる侵攻から2年が経過したウクライナ。ウクライナ政府、世界銀行グループ、欧州委員会、国連が2月に公表した被害・ニーズ調査 (RDNA3)によると、ウクライナの再建と復興にかかる総費用は今後10年間で4,860億ドル(約72兆円)という。復旧・復興のニーズが最も高いと推定されるのは住宅(全体の17%)で、次いで交通(15%)、商工業(14%)、農業(12%)、エネルギー(10%)、社会的保護と生計(9%)、爆発危険物管理(7%)と続く。
このように復旧・復興のニーズがあっても、企業がウクライナ向けに事業を展開することに関しては、現地の政治・経済概況やビジネス環境、法規制、開発課題などに関する情報やウクライナの政府・関係機関や企業とのネットワーキング機会が不足しているなど、いくつものハードルがある。
ウクライナ・ビジネス支援事業を開始
(独)国際協力機構(JICA)は、この2年間も財政支援、無償資金協力、調査含む技術協力などを通じ、ウクライナの緊急対応、復旧・復興支援を実施してきた。今年から、企業支援スキームである「中小企業・SDGsビジネス支援事業」の「ニーズ確認調査」をウクライナ向けに改編し、同国の復興・復旧に資するビジネスの展開支援を目的とした「ウクライナ・ビジネス支援事業」を募集する。
JICAはウクライナを含む世界各地に事務所を構えており(2023年11月にキーウの事務所を再開)、同支援事業では上記のウクライナ関連情報の提供、同国政府・関係機関や開発援助機関の紹介や各種働きかけなどを行う。
対象となる法人、分野、経費などは以下の通り。
募集のスケジュールに関して、4月1日に募集が公示され、提案提出の締切は4月30日、選定結果通知は6月下旬を予定している。応募に向けた説明会を2月15日に開催しており、YouTube(2024/02/15 ウクライナ・ビジネス支援事業 応募に向けた説明会~JICA民間連携事業スキームのご説明~)で視聴できるほか、説明会スライドもJICAHP(ウクライナ・ビジネス支援事業(PDF))で閲覧できる。公示前であればJICAに個別に相談することもできる。この事前コンサルテーションを含め、事業の詳細はJICAHP(ウクライナ・ビジネス支援事業の公示に向けたご案内(2月28日更新))を参照。
【茅野 雅弘】
法人名
関連記事
2024年11月20日 12:302024年11月11日 13:002024年11月1日 10:172024年11月22日 15:302024年11月21日 13:002024年11月14日 10:252024年11月18日 18:02
最近の人気記事
おすすめ記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す