トランプが再び大統領になったらどうなるか?~アザーニュース
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DEVNET INTERNATIONAL
世界総裁 明川 文保 氏Net I・B-Newsでは、ニュースサイト「OTHER NEWS」に掲載されたDEVNET INTERNATIONALのニュースを紹介している。DEVNET(本部:日本)はECOSOC(国連経済社会理事会)認証カテゴリー1に位置付けられている(一社)。「OTHER NEWS」(本部:イタリア)は世界の有識者約1万4,000名に英語など10言語でニュースを配信している。今回は3月12日掲載の記事を紹介する。
2024年アメリカ大統領選挙では、3月5日の予備選挙結果を受けてニッキー・ヘイリー氏が撤退し共和党の大統領候補はドナルド・トランプ氏でほぼ決まりそうです。民主党の候補は現職のジョー・バイデン氏となるであろうが、混沌とする現在の世界情勢のなか、私はバイデン氏に勝ってトランプ氏が次期大統領になる可能性が高いと考えています。そこで、トランプ氏が再選された場合、何が起こるのか?ウクライナ戦争、ガザ紛争、そして日本への影響についてトランプ氏の外交政策を基にして考えてみます。
トランプ氏の外交政策
トランプ氏の外交政策は、「アメリカ第一」のナショナリズム、多国間主義への懐疑、取引的な国際関係へのアプローチを特徴としています。彼は、外国紛争へのアメリカの関与を繰り返し批判し、費用がかかり国益に貢献していないと主張しています。
ウクライナ戦争
トランプ氏はロシアとウラジミール・プーチン大統領に同情を示し、NATOとバイデン政権のウクライナ支援を批判しています。彼は、ウクライナがロシアに領土を割譲して戦争を終わらせるべきだと提案し、ウクライナへの米軍支援の削減を示唆しています。トランプ氏が再選すれば、ウクライナに対するアメリカの政策は大きく変化する可能性があります。トランプ氏は、ウクライナへの米軍支援を削減または撤退させ、結果としてロシアとウクライナとの2国間による話し合いでの解決の道が開かれるはずです。
そもそもこの戦争はアメリカの介入によって起こったものです。私は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の現在の姿を見て、イランを追われて1980年に亡くなったパーレビ国王を思い起こしてしまいます。アメリカが支援を続けることこそが問題解決の障害なのです。
ガザ紛争
トランプ氏はイスラエルの強力な支持者であり、揺るぎない軍事・外交支援を提供してきました。彼はアメリカ大使館をエルサレムに移転し、イスラエルのゴラン高原の主権を認め、パレスチナへの援助を削減しました。
トランプ氏は、ベンジャミン・ネタニヤフ首相と強い信頼関係を築いています。この関係は、ガザ紛争終結に向けた交渉において大きな力となるでしょう。トランプ氏は、ネタニヤフ首相を説得し、妥協案を受け入れるよう促すことができる唯一の指導者といえるかもしれません。
トランプ氏は、過去に「究極の合意」と呼ばれる和平案を発表しています。この案は、イスラエルとパレスチナ双方の要求をある程度反映した内容であり、解決に向けた道筋を示しました。トランプ氏は、再選後、この案を基にさらなる交渉を推進し、合意に導く可能性
があると私は思います。日本への影響
第二次トランプ政権は、中国との貿易摩擦を再燃させる可能性が高いです。トランプ氏は中国からの輸入品に一律60%の関税を課すと言及しているからです。安全保障面では、中国が台湾への影響力拡大を図れば、米中間の海洋覇権争いがエスカレートし、グアムやハワイなどにおける米国の国益が揺らぎかねません。そうなれば、米国の国益を守るために、日本との協力の重要性が高まるでしょう。トランプ大統領は日本に対し、経済面でも安全保障面でも今以上の協力を求めてくるはずです。
また、トランプ大統領が日朝間の拉致問題に取り組むことへの期待も日本では高まるでしょう。というのも、バイデン政権は過去4年間、北朝鮮を完全に無視してきたが、トランプ氏はベトナムやシンガポールなどで3回も金正恩氏と首脳会談を行っており、北朝鮮はトランプ氏の再選を待っているに違いないからです。
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