極端紫外線(EUV)ポッドや半導体ウエハーの搬送器などを手がける台湾の家登精密工業(グーデン・プレシジョン)が福岡県久留米市に工場を建設する。大口取引先であるTSMCの熊本進出に合わせたもので、先月に約3,000坪の土地を取得していた。
台湾メディアによると、久留米市を選んだのは熊本の地価高騰を避けたという点もあるが、久留米からであれば熊本のみならず福岡空港や長崎県諫早市のソニーグループの拠点へのアクセスもよいとの理由もあるようだ。来年末までには一部量産を始める予定という。
家登は昨年夏、台湾で「台湾半導体ローカルサプライチェーン連盟」の発足を呼びかけるなど、業界に一定の影響力をもつ。同連盟には約30社の台湾メーカーが加盟している。また、半導体材料メーカーの意徳士科技(YEEDEXエレクトロニック)など7社と合弁会社、徳鑫半導体控股(TSSホールディングス)を設立、TSMCが工場を建設中の米フェニックス市にも拠点を構えている。
【茅野 雅弘】
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