珠洲原発・志賀原発の真実
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NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「地殻変動が活発化するなかで、原発廃止とリニア新幹線建設中止は喫緊の課題である」と訴えた4月25日付の記事を紹介する。
巨大地震が頻発している。2011年3月11日に発生した東日本大震災。海底を震源地とする地震だったが陸上で記録された最大加速度(地震の揺れの強さを示す指標)は2,933ガルだった。
本年1月1日に発生した能登半島地震。陸上で観測された最大加速度は2,828ガル。
観測地点は石川県志賀町。志賀町領家に計測機械が設置されている。石川県志賀町に立地するのが北陸電力志賀原子力発電所。
原発の至近地点で2,828ガルの揺れが観測された。志賀原発は現在運転停止中。原発が運転中にこの地震が発生していたらフクシマ事故が再現された可能性がある。地震で能登半島の道路は寸断された。また、地震の影響で放射線量を計測するモニタリングポストの多くが使用不能に陥った。原発周辺の家屋では「屋内退避」が取られることになるが、家屋の多くが地震で損傷し、屋内退避が不可能になった。
地震発生時の避難が計画されているが、陸路も海路も使用不能で避難することが不可能になった。地震発生時に周辺住民の生命が守られないことが明らかになったといえる。
本年4月17日午後11時過ぎに豊後水道を震源とするマグニチュード6.6の豊後水道地震が発生した。愛媛県愛南町と高知県宿毛市で震度6弱の揺れを観測した。四国で震度6弱以上の揺れを観測したのは1919年の統計開始以来初めてのこと。震源は豊後水道で震源の深さは約38㎞、地震の規模はマグニチュード6.6。
2016年4月には熊本県から大分県にかけて強い地震が連続して発生して大きな被害を出した。震源は100kmの範囲に広がった。一連の地震の震源の延長上に西日本を縦断する「中央構造線」と呼ばれる大規模な断層帯が存在する。九州では大分県の有名な温泉地である由布院に源を発し別府湾に注ぎ込む「大分川」の下を長さ1,000kmにおよぶ長大な大断層帯「中央構造線」が通っている。
2016年4月14日夜に熊本市近郊で巨大な地震が発生。さらに、4月16日未明に14日の地震を上回る本震が発生した。熊本県益城町では14日と16日の両日とも震度7の揺れを観測した。これをきっかけに阿蘇山周辺から大分県へとマグニチュード5クラスの地震が広がっていった。
※続きは4月25日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「珠洲原発・志賀原発の真実」で。
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