久留米中央病院を運営する(医)いたの会は、コロナ禍で発生した融資詐欺事件に巻き込まれ、経営に深刻な影響を受けた。従来から赤字基調が続いており、2023年8月期で7期連続の最終赤字を計上。事件では虚偽書類を使った融資6億円に対して、仲介料2億3,200万円を詐取されたとされる。病院の事業収益は7億6,329万円と回復を見せたが、営業段階から赤字が続いている。借入金は長短合計で約12億円、債務超過は4億円超。固定資産には2億4,000万円超の長期貸付金も抱えており、経営再建への道のりは険しい。