安川電機とアステラス製薬、細胞医療プラットフォーム構築で覚書締結
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(株)安川電機(本社:北九州市八幡西区、小川昌寛代表)は21日、アステラス製薬(株)(東京都中央区、岡村直樹代表)とロボット技術と製薬技術の融合による細胞医療プラットフォームの構築に向けた覚書を締結したことを明らかにした。
締結日は17日。覚書に基づき、細胞医療分野における研究初期から製品化に至るまでをシームレスにつなぎ、高品質な細胞医療製品の製造と研究開発期間の短縮を実現する新たな細胞医療プラットフォームを共同で創出することを目指す。
開発したプラットフォームをスタートアップや研究機関に提供し、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づく治験薬製造への投資を軽減するとともに、イノベーションの発掘、育成に寄与できる優位性のあるサービスの構築も目指す。
細胞医療製品の新薬承認までの開発は、作業プロセスが熟練者の技術が頼みで、安定性・再現性が低いという製品製造の難しさが、スタートアップや単独の研究機関で細胞医療を事業化することの大きな障壁の1つとなっている。
また、基礎研究から「医薬品の製造管理及び品質管理の基準」に沿った製造、商業生産への技術移転が困難かつ大規模・高額な製造関連投資が必要となるなど多くの課題を抱えていた。
アステラス製薬は2017年末に、安川電機の子会社であるロボティック・バイオロジー・インスティテュート(株)が開発・販売しているバイオ向け双腕ロボット「まほろ」を導入し、細胞医療の創薬研究および製造技術研究を進めてきた。
今回の取り組みでは、「まほろ」を活用し、細胞医療における革新的な細胞製造技術、臨床開発および細胞医療に関連する当局の規制に関する知見を、プラットフォームの構築に向けて提供する。
【田中直輝】
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