JR九州と包括連携協定締結で「暮らし続けたいまち」実現へ~粕屋町
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西側が福岡市、北側が久山町、東側が篠栗町と須恵町、南側が志免町と隣接し、糟屋郡7町のなかでほぼ中央に位置している粕屋町。町内は南北方向にJR香椎線が、東西方向にJR福北ゆたか線が貫き、町内には計6駅のJR駅が立地するほか、九州自動車道の福岡ICや福岡都市高速道路のランプを有し、さらには国道201号や都市圏を取り巻く福岡外環状線が通っていることで、交通の要衝となっている。14.13㎞2の町域のほとんどは平野部で占められ、田園なども多く残り都市近郊農業も行われている。また、交通利便性の高さから、町の北部エリアでは流通関連を中心とした開発も進んでいる。
こうした、利便性の高さや都市と自然とが適度に調和した居住環境などを要因として町の人口増加率は高く、2008年には人口4万人を突破。今なお増加を続けており、現在の人口4万8,756人(24年4月末現在)と、近い将来の単独市制昇格も視野に入る。また、町民の平均年齢は約41.1歳と若い子育て世代が多く、日本の人口が減少局面に入って全国的に少子高齢化が進むなかで、同町は高い出生率を誇る、若くて元気の良い町となっている。
その粕屋町は5月9日、九州旅客鉄道(株)(JR九州)と包括連携協定を締結した。JR九州は2030年長期ビジョンで「安全・安心なモビリティサービスを軸に地域の特性を生かしたまちづくりを通じて九州の持続的な発展に貢献する」と掲げている一方で、粕屋町も都市計画マスタープラン(20年12月)において「駅等の交通拠点を中心とした集約型のまちづくり」を掲げており、両者の思惑が一致。両者で連携することで、交通利便性およびまちの魅力を向上させ、粕屋町の掲げる『暮らし続けたいまち』を実現していくという。
具体的には、①子どもや高齢者にやさしいまちづくり、②コンパクト&ネットワークの実現を目指すまちづくり、③ウェルビーイングの実現を目指すまちづくり、④環境にやさしいまちづくり、⑤災害につよいまちづくり―の5項目について、今後、勉強会などを通じて相互に情報や意見の交換を実施しながら、実現に向けて連携し協力して取り組んでいくとしている。
【坂田憲治】
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