2024年12月22日( 日 )

バイデン大統領撤退へ 民主党は立て直しを図れるか

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 アメリカのジョー・バイデン大統領は、21日午後、自身のXにおいて11月の大統領選挙から撤退する考えを表明した。バイデン大統領は後任の候補者としてカマラ・ハリス副大統領を支持することも表明しており、ハリス副大統領も意欲を示している。

 バイデン大統領は民主党内での予備選で圧倒的な支持を得ていたが、テレビ討論会での言い間違えなどのため、民主党内からも選挙戦撤退を求める声が出ており、それに抗しきれなくなったかたちだ。

 再選を目指す現職の米大統領が選挙戦の途中で撤退するのは1968年のリンドン・ジョンソン元大統領以来の事態。ジョンソン元大統領が撤退を表明したのは3月であり、11月の選挙まで民主党に残された期間はより短い。民主党は1カ月後の8月19~22日に開催する民主党全国大会で候補者を正式に確定する予定にしており、現時点ではハリス氏が最有力候補とされるものの、ドラルド・トランプ前大統領に勝てる候補として高い支持率を得ているわけではないため、スムーズに一本化されるとも限らない。民主党は早期に党勢の立て直しを迫られることとなった。

【茅野雅弘】

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