23年度のフラット35 中古住宅の利用が3割弱へ拡大
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(独)住宅金融支援機構はこのほど、2023年度の「フラット35利用者調査」結果をまとめた。それによると、中古住宅(中古戸建・中古マンション)の利用割合が、前年度から 3.3 ポイント増加して 27.4%となったことが分かった。
同調査は、フラット35(買取型および保証型)について、23年4月~24年3月に同機構が買取、保険付保の承認を行った案件のうち3万2,382件(※借換え除く)を対象としている。
利用状況を融資区分別(建て方別)に見た推移は【表①】の通り。23年度は中古戸建ては15.3%(前年度比2.5ポイント増)、中古マンションの利用割合は12.1%(同0.8ポイント増)となっていた。中古住宅が全体の27.4%を占めるのは過去最大だ。
中古住宅は平均築後年数【表②】も上昇傾向が続いており、23年度は戸建ては23.0年(同2.1年増)、マンションは28.7年(同1.7年増)となっている。
23年度の所要資金は「マンション」が5,245万円(同397万円増)、「土地付き注文住宅」が4,903万円(同209万円増)、「注文住宅」が3,863万円(同146万円増)。「建売住宅」3,603万円(同116万円減)、「中古マンション」が3,037万円(同120万円減)、「中古戸建」が2,536万円(同168万円減)となっている。
また、融資金は「マンション」が3,889万円(同197万円増)、「土地付き注文住宅」が4,171万円(同153万円増)、「注文住宅」が3,040万円(同73万円増)。「建売住宅」が3,092万円(同93万円減)、「中古マンション」が2,393万円(同116万円減)、「中古戸建」が2,182万円(同110万円減)となっている。
住宅市場では近年、資材価格や人件費の高騰などにより、新築戸建住宅・マンションは価格上昇傾向にある。それを受け、中古戸建・マンションへの需要が高まっていることが、今回の調査結果に反映されているものとみられる。
【田中直輝】
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